『猿の惑星:新世紀(ライジング)』猿の革命。 ★★★★☆

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猿の惑星:新世紀(ライジング)

Dawn of the Planet of the Apes/監督:マット・リーブス/2014年/アメリカ/131分

 

劇場公開日:2014年09月19日劇場公開 公式サイト

鑑賞日:2014年10月09日 TOHOシネマズ錦糸町 スクリーン4 にて

 

映画川柳

 

猿からも 学べることが ありました

 

予告編

 

 

ざっくり、あらすじ

 

猿vs人間。争わなければいけないのか。

 

人間に自分たちの領域を侵されると思った猿たちが

戦争を選ぶのか平和を選ぶのか、苦悩する作品。

 

感想、思ったこと

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■猿だと思って侮るなかれ。

面白かった。これは舐めてました。

前作『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』に続くお話です。なので、前作を観ていた方がいいですが、必見ではないようにも思えました。もちろん、ジェネシスとの繋がりがない訳ではないので復習する余裕があれば、ぜひして欲しいなとは思います。ジェネシスも面白かったです。

そんな前回が”猿の進化”を描いていたの対し、今回は”猿の革命”を描いた作品のように感じました。

 

多数の人間がウイルスによっていなくなった世界で、猿たちは山の中で生活していた訳です。そこに人間の生き残りがふらっと現れるんです。自分たちの領域を侵されるんじゃないかとキーキー喚く猿たちとその猿たちの姿に怯え、猿を皆殺しにしようとする人間たち。そんな対立が描かれています。人間を滅ぼしかけたウイルスというのが猿が原因のもので、人間にとって猿は憎しみの対象なんですよね。また、猿たちにとっても人間は自分たちを捕まえて実験したりと(この辺はジェネシスで描かれてます)憎き相手なんです。何だか観ていて悲しかったです。

これって、実は現代社会でも同じようなことがいっぱいあるし、何なら歴史上の戦争ってこんな感じで起きてるんですよね。争いは何故起きるのか。まざまざと見せつけられた気がします。

この映画をただの猿と人間が戦う映画だと思っていたのに、実はもっと大きく戦争。そして、平和や共存について見せつけられるものでした。ボディペインティングなんかもしていて、まるで先住民のような風貌をしている猿たちに何だか複雑な気持ちにさせられました。

 

人間側の気持ちもわかるのですが、何故か猿たちに感情移入させられるんですよね。猿を中心に描いているというのもあるのですが、冒頭のシーンからぐっと引き込まれるんです。そのおかげでエイプ、猿たちの仲間のような気分になっちゃって、一緒に苦悩してしまいました。シーザーとコバ、どちらの気持ちもわからなくはないです。シーザーが下す決断には震えました。

それもこれも、猿を演じているアンディ・サーキスたちのレベルが高いのだろうなと思いました。彼は『ロード・オブ・ザ・リング』でゴラムを演じているモーション・キャプチャーのすごい人。モーション・キャプチャーは身体中にセンサーを付けて動き、それをカメラで捉えて、CGと合成する技術です。『アバター』なんかでも使われてます。

もちろん、その演技に対応するCGの技術も相当なもんだと思います。『トランスフォーマー/ロストエイジ』の精細な描写にも驚きましたが、今回の猿たちの目、しわ、体毛、どれをとってもそこにいるかのような質感で恐ろしかったですね。あんなに表情豊かに猿を使われては敵わないです。

 

本当に彼らは争わなければいけないのでしょうか。

 

■音楽はマイケル・ジアッキーノ。

 監督は『クローバーフィールド/HAKAISHA』や『モールス』を撮ったマット・リーブスなのですが、音楽を担当したのがマイケル・ジアッキーノという人なんですね。

この人は大好きな『Mr.インクレディブル』だったり、J・J・エイブラムス監督版の『スター・トレック』シリーズの音楽を担当していたりと人気な作曲家なんですが、今作でもその手腕を発揮していました。

映画の邪魔にならない程度に盛り上げ、そして感情を煽ってくるのでとても心地良かったです。

猿と人間の友情が芽生えるシーンにも印象的な音楽が掛かったりなど、意識して聴いていると面白かったです。

クライマックスのスコアは猿の革命から次回作への高まりを映像と共に表現していて、内容的には消化不良な終わり方をするのですが、お腹いっぱいになるラストを彩ってくれていました。

 

Dolby-Atmos版で観ればよかったなと後悔するくらいに、音響にもこだわりが感じられました。

 

 

全体的にテーマが重く、内容自体もそれをしっかりと描いているのですが、面白いシーンもあって緩急のついた映画になってます。いや、面白かったです。今から次回作が楽しみ。

 

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