[映画の感想]『薄氷の殺人』哀しい愛の物語。 B+

 hakuhyo

薄氷の殺人

白日焰火/監督:ディアオ・イーナン/2014年/中国・香港/106分

 

劇場公開日:2015年01月10日劇場公開(PG12) 公式サイト

鑑賞日:2014年11月14日 【試写】ブロードメディア・スタジオ試写室 にて

 

映画川柳

 

冬の空 哀しい愛に 響く音

 

予告編

 

 

ざっくり、あらすじ

 

容疑者は美しい人だった。

 

バラバラ殺人事件を追う元刑事と容疑者の美女が、

捜査の過程で、お互いの心の穴を埋めようとする作品。

 

感想、思ったこと

■グイ・ルンメイの魔力

2015年一発目のレビューは、昨年の11月に試写会で鑑賞した『薄氷の殺人』です。本当はもっと早くからアップしようと思っていたのですが、公開直前の方がいいかなと思っていたら、2015年になってしまっていたという次第です。星評価してると、年末に年間ベストを選ぶときの妨げになるなーと思いつつ、パッと見た時の評価として便利なのでやめられないんですけど、ちょっと考えものですね。

と、関係のない話からスタートしてしまいましたが、この作品の魅力はなんと言っても主演の女優グイ・ルンメイですね。ホントに。冬が舞台なのですが、もうその寒さと彼女の表情が最高に合っていて、知らず知らずのうちにその魅力にハマってしまいました。

元刑事役のリャオ・ファンも銀熊賞を受賞しているだけあって、見応えのある演技をグイ・ルンメイと共に見せてくれていました。彼女のあの表情を引き出したのは彼の演技あってのものだと思います。ちなみにこの作品は第64回ベルリン映画祭の金熊賞(グランプリ)を受賞している作品なんですよね。なるほど。

ミステリー要素の強い映画なのかなと思っていたのですが、そんなことは全然なくラブストーリーと言ってもいいくらいに元刑事の男と容疑者の女のドラマになっていました。ミステリー観たい!と期待していくと少し肩透かしを喰らうのかなと思います。

 

映画自体の作りとしては、冬の寒さが伝わってくる映像と無駄をかなり削ぎ落としているな、という印象がありました。特にそれを感じたのがラブシーンなんですが、直接的な描写でない分想像力が掻き立てられるエロスみたいなものに溢れていて素敵でした。それに加えて、音も印象的でした。音楽ではなくて、音です。冬っていうのもあって、乾いた音なんですよね。それが耳に残りましたね。特にラストはたまらんですね。

 

原題の『白日焰火』は白昼の花火という意味であり、劇中にも登場するとある場所なんですが、効いてますね。

実は監督のティーチイン付きで鑑賞したのですが、いいですね。作品を見終わった直後に「あのシーンはどういう意図が?」などの話を監督自身の口から聞くことができて、見たばかりなのにもう一度観たいと思わされました。失礼ながら、この監督作品を全然観たことがないので、観ていきたいなと思わせる作品でした。引き算映画。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。