[映画の感想]『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』犯罪係数が更新されました。 B+

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劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス

監督:塩谷直義/2015年/日本/113分

劇場公開日:2015年01月09日劇場公開(R15+) 公式サイト

鑑賞日:2015年01月05日 TOHOシネマズ船橋 スクリーン7 にて

映画川柳

テレビから 飛び出したのに もったいない

予告編

ざっくり、あらすじ

システムの輸出をしてみました。

システムを輸入した国からテロリストがやってきて、彼らを取り調べていると、

かつての仲間狡噛慎也が関わっていることがわかりバタバタする作品。

感想、思ったこと

■格段にスケールアップ!

フジテレビ系で深夜にやっていた人気アニメシリーズ待望の劇場版ということで、直前になってTVシリーズを一気に見て映画館に行ってきました。TVシリーズでも気に入っていた音楽、音響、そしてアクションは格段にスケールアップしていて大変楽しかったです。

ただ、TVシリーズに比べるとどうしてもストーリーの薄っぺらさを感じてしまいましたね。TVシリーズの1期は30分×22話という約11時間ほどの長さで世界観を語り、カリスマ性のある犯罪者との攻防、組織との対立などを描いているのに対して、約2時間という制約の中で新たなる敵、そしてかつての仲間狡噛慎也のその後を描こうとしているので、どうしても敵が弱い必要があるというかチープさを感じてしまう訳です。でも、そこに設定の巧さがあったりして面白いと感じました。時系列的にはTVシリーズ2期後の話になってはいますが、内容的には1期の続きっていう感じがしました。なので、最悪1期だけ観ていけば楽しめると思います。もちろん、TVシリーズに触れず劇場版から入るという手もあるのかなとは思います。劇場版を観て、1期、2期と観ていってもシビュラシステムってこういうものだったんだ。ああ、こういう人物関係があるんだというのが確認しながら楽しめるんじゃないですかね。もちろん、1番いいのはTVシリーズを一通り観てからだと思いますけどね。

何はともあれ、アニメでこれだけのアクションシーンを描くってすごいなとしみじみ思いました。実際にシラットという武術の動きを撮影し、それを絵にして作っているだけあって、動きが自然なんですよね。そして、カメラワークが普通に実写映画を観ているかのように動くし、実写ではくそ金掛かるであろう俯瞰的な描写などもアニメならではの表現として活きていたなと思います。お気に入りは常守朱と狡噛慎也の再開シーンですね。その一連の流れがかっこよすぎて、たまらんです。そして、R15+という制限が掛かっているのは深夜アニメならではの残酷描写があるわけですが、かなりやってくれてます。がっつりグチャグチャしてます。いいですよ、とっても。

それから、個人的にいいなと思ったのが音響効果。TVシリーズの時からドミネーター(劇中で使われる銃)関連の音が気持ち良かったんですけど、今回もそれはもちろん、設定上ドミネーターが使えずに通常の銃を使うのですが、その音がかなりよく響いているんですよね。これは映画館という環境ならではの体験だと思います。それから菅野祐悟による音楽もTVシリーズからの楽曲も聞こえたりしましたが、かなり壮大にオーケストラが鳴っていて、コーラスなども入っていましたね。そこに電子音が混ざり盛り上げてくれていました。どこのかは定かではありませんが、民族楽器(打楽器系)の音も聞こえてくるので、異国の地という感じもしっかり感じられましたね。

■悪ってなんだろう。

TVシリーズからPHYCHO-PASSを見ていて思うのが、悪って何だろうということ。誰の中にも秘められていて、正義が時としては悪になるというようなよく問われるテーマにも通じるんですけど、環境、状況が人を悪に染めるということに関しても触れていて『アクト・オブ・キリング』で感じたことにもどこか繋がっているなとか一人思いながら、劇場版まで見てきたわけです。

そうして考えていると「自分が選んでると思っていること」が実は何かに左右されているものなのかなという話になってきてですね。キリがなくなっていくというか、なんというか。テレビだったり、インターネットだったり、色々な情報が入ってくる世の中だからこそ、極端な話、それに振り回されながら生きているのだなと改めて思いました。自分が選んでるようで、選ばされているなんてことも世の中にはあると思うんですよね。選択の違い、煽りで人は悪に染まるって何だかぞっとします。

なんでも数値でわかればいいってもんじゃないのかも知れないです。

あ、あとひとつだけ言いたいことがあります。

ちょっと、パンフレット高くないですか?笑

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 ポスターと同じデザインでかっこいいシルバー(キラキラしてますよ)のパンフレットなんですけど、1200円のボリュームでは決してないかなと思います。インタビューは読み応えがありますけどね。音楽担当にインタビューしてるのがとてもよかったです。買って損はないですけど、うん、ちょっと高い。

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