[映画の感想]『ジャッジ 裁かれる判事』法廷を通して見る家族の物語。 B+

 

ジャッジ 裁かれる判事

The Judge/監督:デビッド・ドブキン/2014年/アメリカ/142分

 

劇場公開日:2015年01月17日劇場公開 公式サイト

鑑賞日:2015年01月17日 新宿ピカデリー スクリーン8 にて

 

映画川柳

 

法廷で 心通わす 父子かな

 

予告編

 

 

ざっくり、あらすじ

 

父は人殺しなのか。

 

父親が殺人事件の容疑者として逮捕されてしまう。

息子として、弁護士として裁判を通じて父と会話していく作品。

 

感想、思ったこと

■法廷劇と思いきや……。

正直、あまり期待していなかった作品でした。先日のアカデミー賞のノミネート発表で、今作のロバート・デュバルが助演男優賞ノミネートされたということで観に行きました。いや、思っていたよりもよかったです。法廷劇っぽい香りがしていたので、少し期待していたのですが、弁護士の息子と判事で容疑者の父親の物語を中心に家族を描いたドラマでした。重くならずにユーモアに溢れた作品でした。

母親が亡くなるというところから始まるのですが、そのおかげでより父と息子という構図がわかりやすく、はっきりと描かれるので嫌でも父と息子を意識しなければならないですね。しかも次男というところでちょっと感情移入してしまいました。あ、自分は一応長男なんですが、上がいるので、ないがしろにされるみたいなのは経験しているのでわからなくもないんですよね。だからと言って映画の評価が変わるかというとそうでもなく。あ、評価ですが今年からアルファベット評価にすることに決めました。昨年までの★★★=Bという感じにしていこうと思います。星の入力が面倒だなんてそんなことではないですからね。違いますよ。

と、話が逸れてしまったので戻りますが、この映画は父と息子のわだかまり解消を裁判を通して描いていくのですが、徐々にわかってくる家族が抱えた問題もあるので、単に父と息子の話というよりかは家族の話だなと感じました。兄との話。元カノとの話。ロバート・ダウニーJr.が演じるハンクの成長物語のようで、そうでもない感じ。あんまり成長したようには見えませんでした(笑) でも、ラストの表情はよかったです。気持ちよかった。そして、ずっと父親を「判事」と呼んでいたのが「父さん」に変わるのは二人の間にあったものがなくなったのだなと感じられましたが、何とも哀しかった。

 

いつも触れている映像や音楽に関してですが、すごく堅実な作りをしているな、と感じました。撮影はヤヌス・カミンスキーで音楽はトーマス・ニューマン。名前を見て納得してしまいました。法廷を上から撮ったり、上下に見せたりするのは面白かったですね。音楽も静かで邪魔をしないスコアなので、落ち着いて観られましたね。スリリングに鳴らすところは鳴らしていたので、飽きずに観れたのかなとも思います。

 

■ダブル ロバートの演技。

冒頭でも触れましたが、今作を観に行った理由としてアカデミー賞のノミネートがあったわけです。お見事ですね。父親ジョセフ・パーマーを演じるロバート・デュバルの頑固ジジイっぷりがよかったのはもちろんなのですが、ロバート・ダウニーJr.も負けじとユーモラスにプライドの高い息子ハンクを演じていました。

ロバート・ダウニーJr.のトニー・スターク(『アイアンマン』シリーズ)じゃない姿を見るのは久々なのですが、もうダメですね。そのイメージが強すぎて、なにやってもトニーにしか見えない現象です(笑) こうツンデレみたいなちょいワル(もう死語?)な役は本当にハマりますね。来月公開の『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』にも出演しているので楽しみです。

そんな二人のロバートが演じるパーマー親子。一見の価値はあると思います。ノミネートも納得です。あのバスルームのシーンを思い出すだけでもグッと来ますね。素晴らしかったです。

 

公開劇場館数が非常に少ないのが残念なのですが、興味のある方はぜひ劇場に足を運んでみてください。

 

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