[原稿用紙2枚くらい]原稿用紙2枚くらいの文章量でダラダラとテーマに沿った何かを書いていく。ただそれだけ。
テーマ「純粋」
映画館で映画を観るのが趣味。毎週末は新作映画を何かしら欠かさずに観に行く。上映前にはお約束の映像が流れる。地域ごとに異なるコマーシャルと予告編。何度も同じところに通っていると見慣れてくる。だから、いつも視線はスマートフォン。
わがままだけど、予告編はなるべく観たくない。じゃあ、上映ギリギリに入ればいいじゃん、とも思う。けど、中央寄りの席を取っていたら「すみません」を繰り返し、暗闇を進まなければならない。それはそれで面倒。ホントにわがまま。
予告編を観てしまうと、あれこれ考えてしまうから。先入観や事前情報はなるべく文字だけにして、映像やビジュアルで判断しないようにしたい。気になりすぎてる映画は我慢できずに観てしまうこともあるけれど、なるべく耐えぬく。
そんな上映前の時間は、スマートフォンを見つめてはいるけれど、周りの人の声が聞こえてくる。気になる会話があると、ついつい聞いちゃう。ファミレスとか電車の中も同じ。
こないだ『東京喰種』を観に行った時、部活帰りっぽい男子高校生2人が「俺、これ次観るわ。決めた」「面白そうやね」なんて会話をしていた。何の作品だか、忘れてしまったけれど。
自分も映画を好きになった高校生の頃は映画館で観る予告編から集中してた。予告編の時間から静かにしていたくらい。そこから次に観に行く映画のことを考えていた。
純粋な気持ちで「これ、面白そう」って映画を観に行くことがなくなった気がする。けど、事前に情報を入れないこともある意味では純粋に映画を観に行ってる気もする。
誰かと一緒に行くこともほとんどない。これもダメなのかもしれない。楽しみだね、楽しかったね。このやり取りは全部自分の中、またはSNS。
純粋に映画を観ることを楽しんでいた頃に一度戻りたい。そんな感じ。
おわり