今年イチの話題作と言ってもいい、鬼滅。観てきました。アニメが映画サイズになるとガッカリになることも少なくないですが、これは面白い! 最初から最後まで見応えたっぷりです。主人公の炭治郎と今作の中心人物、煉獄杏寿郎の活躍は必見です。
劇場版 鬼滅の刃 無限列車編
劇場公開日:2020年10月16日
日本/2020年/117分/PG12
監督:外崎春雄
音楽:梶浦由記/椎名豪
出演:花江夏樹/鬼頭明里/下野紘/松岡禎丞/日野聡/平川大輔 ほか
あらすじ・解説
累計発行部数1400万部を突破した吾峠呼世晴の大ヒット漫画を原作としたアニメ「鬼滅の刃」の劇場版。炭治郎らが無限列車に乗り込む場面で終了したテレビアニメ版「竈門炭治郎 立志編」最終話のその後の物語が描かれる。大正時代の日本。鬼に家族を皆殺しにされ、生き残った妹の禰󠄀豆子も鬼に変貌してしまった炭治郎は、妹を人間に戻し、家族を殺した鬼を討つため、鬼狩りの道を進む決意をする。蝶屋敷での修業を終えた炭治郎たちは、短期間のうちに40人以上もの人が行方不明になっているという無限列車に到着する。炭治郎、禰󠄀豆子、善逸、伊之助は、鬼殺隊最強の剣士の1人、煉獄杏寿郎と合流し、無限列車の中で鬼と立ち向かう。
映画.com より
鑑賞記録:2020年10月16日 ユナイテッド・シネマ 豊洲 スクリーン10
TVアニメを映画作品にきっちり昇華
TVアニメの劇場版と聞くと、あんまりいい印象がなく良くも悪くもTVアニメが2時間にまとまったやつ、みたいなイメージがあります。
しかし、本作は普通に映画作品として作られているというか、質感がちゃんと映画だな、大きなスクリーンで観られることを大前提としているなというクオリティになっているなって感じました。イキイキと動くキャラクター、カメラワーク(これがすごいいい)、劇伴どれを取っても最高水準って感じです。
冒頭のシーンから「TVアニメでもこんなに背景キレイだったっけ」といい違和感があり、ラスト付近の光の加減や背景に物語と相まって感動すら覚えます。すごいです。観たらわかる。とりあえず、Netflixで見返そうかなと思います。
それから鬼滅って線のアニメーションが特徴的で映像として面白いんですよ。特に戦闘シーンで繰り出される技の描き方がよくて、かっこいい。映画でもその魅力は存分に楽しめます。迫力ある戦闘シーンが多めで、炭治郎はもちろん煉獄杏寿郎、伊之助、善逸、禰豆子それぞれに見せ場があって、お腹いっぱいです。
重要人物、炎柱の煉獄さん、目が全然動かないから不気味な男と思っていたけど、クライマックスで目の表現が変わってグッと魅力的なキャラクターになりました。こういう細かな表現も見逃せないですね。
原作未読の方が楽しめる!? TVアニメは鑑賞必須
実は鬼滅の原作は読んでおらず、TVアニメの続きにあたる「無限列車編」と呼ばれるエピソードが2時間弱にまとめられているというくらいの認識でした。けど、原作知らなくて正解だったかも、と思うほど、よくまとまったエピソードの映像化でした。
マンガの一部のエピソードだけをちゃんと描いているんだから、展開にムダがないし、物語も当たり前に熱い。なので、普通に話の展開にソワソワしたし、ラスト30分くらいで繰り広げられる怒涛のバトル、くっそ楽しみました。おそらく、原作未読の方が純粋に楽しめるとは思います。
原作を読んでいて展開を知っていたとしても、クオリティの高いアニメーションで見ると印象が全然違うはずです、原作に関しては未読、既読に関わらず楽しめるはずです。
ただ、TVアニメは観ておくべきだと思います。本当に26話目の続きです。TVアニメを見ている前提で進むので、説明とかは一切なしです。アニメを観ていてもお前誰やねんってのはあるかもしれないですけどね。
鬼滅はこの方式でラストまでアニメとして走ってくれるといいなあ、と。TVアニメ→劇場版→TVアニメ→劇場版、的な。制作会社はきっと大変だと思うのですが……。
豪華版パンフレットは3,000円
映画のお楽しみでもあるパンフレットは、通常版1,000円と煉獄さんケースに入ったドラマCD付きの豪華版が3,000円の2種類でした。お財布と相談して、通常版を購入したのですが、パンフレットの中身は同じとのことです。メインはインタビューになっていて制作の舞台裏が読めちゃいます。結構ボリュームあるので、気になる方はぜひ!
映画館に行くにはまだまだ不安があるという方も多いかと思います。クラスター発生でもすれば映画館も大問題ではあるので、慎重になっているはずです。けど、ここで大きくヒットしなければ業界的にもやばいっていうのがあると思います。今年はコナンもやってないしね。
1時間に1回とかのペースで上映している劇場が多いので、空いていそうなタイミングがあれば、ぜひ大きなスクリーンで鑑賞して欲しい作品です。
おわり