[映画の感想]今年もやってきました、ドラえもんの季節。なんと今作で38作目!去年の南極カチコチ大冒険に続き、劇場鑑賞してきました。何だろう昔観ていたドラえもんとはまた違った見え方がする。これは大人になったということなのでしょうか。今作も親子で楽しめること間違いなしです。
タイトル
監督:今井一暁/2018年/日本/109分
劇場公開日:2018年03月03日劇場公開
映画川柳
冒険は いつの時代も ロマンだね
ざっくり、あらすじ
宝探しにレッツラゴー!
ひみつ道具「宝探し地図」を使って発見した、新しい島。ノビタオーラ号に乗って目指すのび太たちだったが、宝島を目前に海賊に襲われてしまう。のび太と仲間たちの友情、そして壮大な物語に秘められた親子の絆を描く作品。
感想、思ったこと
いやードラえもん侮るなかれ。アニメ作品の大人向け傾向ってディズニー・ピクサーをはじめとして随分と浸透してきたなーって思う。ドラえもんは7割くらい子ども向けなんだけど、テーマとしている部分はすごく大人にも向けられていて、文字通り「親子で楽しめる」感が強い。
前作の「南極カチコチ大冒険」は物語にタイム・パラドックスという大胆なギミックを用いていたけれど、今回は結構正統派に感情を揺さぶる作品。そのストレートさが、気持ちいいよね。
■海洋ロマンな近未来SFだよ
予告編にもチラッと登場しているけど、ただの海洋ロマン冒険ではなく、そこに近未来SFな要素を存分に盛り込んでいるところがドキドキわくわくをそそる。そりゃドラえもん自体が近未来SFファンタジーだから違和感はないのだけど、パイレーツみたいな海賊ものを期待しちゃうと肩透かしかも。
そこにもやっぱり、近未来テイストがつきまとうから、大砲どっかーん!剣で打ち合いみたいなのはあんまり期待しない方がいいかも。ないわけではないけれど。
海での冒険、近未来な都市での駆け引きの中で見つける宝物の正体。これがもうどストレートすぎるのだけど、素敵。そこからのラストが結構好きで、そうオチに持ってくるかーという伏線回収がお見事。川村元気はプロデューサーから小説、脚本とどこへ向かうのだろうか。話が相当ぶっ飛ぶけど、『告白』の中島哲也監督と再タッグを組む『来る』が非常に楽しみ。関係なくてすみません。
■やっぱり、ドラえもんだよね。
のび太とドラえもんの友情物語はもう王道中の王道で、今作でもやっぱりそういう定番さはあるよね。それからしずかちゃん、ジャイアン、スネ夫といった主要キャラクターの見せ場。これもドラえもん映画あるあるというか、お馴染みの要素が盛り沢山。安心してして観ることのできるのが、ドラえもん。そう確信させてくれる。
そこから、今回の物語は2組の親子、特に父と子の確執といえば大袈裟だけど、溝を埋めるという物語。「ああ、この人から生まれてきたんだな」「この人に育てられたんだな」と、ふと感じることは大人になると誰しもが経験したことあるんじゃないかなって。
自分の映画好きだって、結局根底にあるのは父親なのだから。ドラえもんを観てそんなことを改めて気付かされるなんてね。侮るなかれ。
おわり。
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