[映画の感想]世界的にも人気なアメコミキャラクター”スパイダーマン”の最新作にして、異色のアニメーション。本年度のアカデミー賞で長編アニメーション部門を受賞するほど、その完成度はお墨付き。久々の4DX鑑賞にピッタリの笑いあり、涙ありの胸熱映画になってました!
スパイダーマン:スパイダーバース
Spider-Man: Into the Spider-Verse/監督:ボブ・ペルシケッティ&ピーター・ラムジー&ロドニー・ロスマン/2018年/アメリカ/117分
劇場公開日:2019年03月08日劇場公開
映画川柳
コミックさ 感じる映像 楽しすぎ
ざっくり、あらすじ
スパイダーマンになんてなれないよ
マイルス・モラレスはふとしたことでスパイダーマンになる力を得てしまう。
そんな力に戸惑うなか、目の前でスパイダーマンことピーター・パーカーを失った彼が出会ったのはもうひとりのスパイダーマン?!
少年の成長とスパイダーマン同士の熱い友情を描く作品。
感想、思ったこと
どうせスパイダーマンのアニメだなんて、たかが知れてると思っていた自分をとにかく恥じたい。アカデミー賞を受賞して、勢いに乗っているこの作品、ぜひ映画館で観て欲しい。この映像はすごいよ。
■どうせ見るなら4DXで
アメコミ映画ということで、アクションもガッツリ。だから4DXとの相性バッチリ。
スパイダーマンといえば、ウェブ・シューターで蜘蛛の糸を発射して、スイングしながらの移動があるのだけど、4DXなら揺れと風で一緒に空中を移動しているかのような感覚に。これがまた心地よい。
それから雪の演出や煙幕の演出も邪魔にならないどころか、リアルな3Dを演出してくれていて没入感アップ。空中と4DXの座席の揺れっていい感じ。
激しく揺れすぎるってこともなかったので、映画が見にくくなるなんてこともなかった。ちょうどいい演出だった。吹替だったというのも相まって、見やすい4DXだった。
■コミックに近いアニメーション
アニメ映画で、メインは今どきな3DCGで作られてるんだけど、その上から手描きの色や線を加えていて、アニメなんだけどコミックに近い質感。コマ送り感のある、わざとフレーム数落としてる感じとか、漫画の背景とかに使われるトーン(水玉とか線とかの模様)みたいなのが常に使われていたのが印象的。
制作会社のクレジットからもうテンション高まる映像で、そこからずーっと映像のクオリティに感動し続けてた。
かつ、3D映えするちょっとプロジェクション・マッピングみたいな異次元空間演出がとても好き。
もはや3Dで観なくても奥行き感じる映像だったんじゃないかなーって思う。
しかも、ジャパニーズアニメって感じのキャラクター、アジアンガールのペニー・パーカーとかもいいよね。
■ベタと新しい表現
よくあるヒーローになるまでの成長を描く物語を、新しい映像表現で大胆に作り上げたのが今回のスパイダーマン。普通にこれは面白いなって思える映画でした。
<パンフレット情報>
全50ページ/価格:880円
・キャラクター紹介(マルチバースってなに?)
・インタビュー
各キャラクター、クリエイター陣
・プロダクションノート
・初期ビジュアル開発スケッチ
・コラム(主水・柳亨英)
・ポスターギャラリー
・シール
・グッズ紹介ページ
おわり