どうも、映画おバカ・manabu( @mnbspark )です。『シックス・センス』や『オールド』など、常に観客の予想を裏切るどんでん返しでお馴染みのM.ナイト・シャマラン監督の最新作『トラップ』観てきました。巨大アリーナを舞台にした、息詰まるサスペンススリラーで、普通におもろかったです。さすが、シャマラン監督の安定感。
トラップ
●サイコキラーが主人公?!
●どんでん返しなんて期待しないで
●音楽映画としても聴き応えばっちり
原題:Trap
劇場公開日:2024年10月25日
アメリカ/2024年/105分
監督:M.ナイト・シャマラン
音楽:ヘルディス・ステファンスドッティル
出演:ジョシュ・ハートネット/アリエル・ドノヒュー/サレカ・シャマラン ほか
あらすじ・解説
M・ナイト・シャマランが監督・脚本を手がけるサスペンススリラー。一見、愛情深い父親でありながら、実は凶悪な殺人鬼だという男を追い詰めるべく、警察が巨大ライブ会場に罠を仕掛ける。
クーパーは溺愛する娘ライリーのため、彼女が夢中になっている世界的歌手レディ・レイブンが出演するアリーナライブのプラチナチケットを手に入れる。クーパーとともに会場に到着したライリーは最高の席に大感激の様子だったが、クーパーはある異変に気づく。会場には異常な数の監視カメラが設置され、警察官たちが会場内外に続々と集まっているのだ。クーパーは口の軽いスタッフから、指名手配中の切り裂き魔についてのタレコミがあり、警察がライブというトラップを仕組んだという情報を聞き出す。しかし優しい父親にしか見えないクーパーこそが、その残忍な殺人鬼だった。
映画.com より
鑑賞記録:2024年10月27日 新宿ピカデリー
主人公が犯人でした系かと思った
とあるアーティストのライブ会場にやばい事件の犯人がくるから罠にハメたるぞ、って映画なんですが、てっきり「実は主人公が犯人でした」的なオチのやつかと思ったんですよ。ところが開始数分で主人公が世間を騒がす凶悪犯だとわかり(なんなら予告でも言ってるのか?)、おや、どうするんだ、この映画!?ってなるんです。異様な数の監視カメラと警官がウヨウヨ。主人公にとっての窮地を脱出できるのか、という脱出ゲームみたいなことをする話。何故か凶悪犯を応援している自分がいる不思議。
多分、シャマラン監督はどんでん返しなんてしたくない
シャマラン監督作品といえば、「どんでん返し」って言葉が先行してしまって、もはやそれがネタバレなんじゃねえかと思うほど、謎の期待を背負わされてると思うんです。観客の予想を裏切る巧みなストーリー展開が、みたいな。『トラップ』もスリリングな展開で、安心して観れます。けど、どんでん返し、みたいなことは全く期待しないであげてほしくて。親子愛をただ描きたかったんだろう、と。重要な役を娘ナイト・シャマランに演じさせてるし、自分もちゃんと出演してるし、ね。ある意味シャマラン監督の父親としての面と映画監督としての面を映し出しているのかも、しれない。
えっと、レディ・レイブンのライブ映画だっけ
と、思わずにはいられないくらいに劇中楽曲が多い。ノリのいい曲も多いし、普通に音楽映画って言われても納得できそうなくらい。なんでこんなにクオリティ高いんだろうと思ったら、娘ナイト・シャマランことサレカ・シャマランは普通にアーティストでした。そりゃ歌上手いし、パフォーマンスも抜群にハマるわな。なんだよ、この映画。シャマラン親子に振り回されてる。
もちろん、ライブだけで終わらないのがこの映画。後半戦の畳み掛けもしっかり楽しんでほしいです。ジョシュ・ハートネット、おっちゃんになったなあ。
おわり