ピッチ・パーフェクト
Pitch Perfect/監督:ジェイソン・ムーア/2012年/アメリカ/112分
劇場公開日:2015年05月29日劇場公開 公式サイト
映画川柳
一人では こんなに笑って 過ごせない
予告編
ざっくり、あらすじ
アカペラやることになりました。
大学に無理やり入れられ楽しさを見出せない主人公ベッカ(アナ・ケンドリック)が、
アカペラサークルに加入して仲間たちと衝突しながらも成長していく姿を描いた青春アカペラコメディ作品。
感想、思ったこと
■アカペラってかっこいい。
ようやく、ピッチ・パーフェクトが日本公開ということなので感想を書いておこうと思います。面白いんです、これ。
歌って踊る青春ものっていうとやっぱりハイスクールミュージカルやgleeなんかを思い浮かべると思うのですが、そういう作品が好きな方々はきっとハマると思います。どれとも違うのが、アカペラっていうところです。アカペラです。冒頭のユニーバサルのロゴの音楽でさえもアカペラです。
全部、出演者が歌ってます。ここまで歌える人達を集めているっていうのもポイントではあると思いますが、メイキング映像を見るとガチでボイスパーカッションの特訓していたり、ダンスの練習していたり(ダンスはちょっとダサいw)凄いです。
抜群に存在感があるのは、やっぱり主演のアナ・ケンドリックですね。先日のアカデミー賞授賞式のオープニングでニール・パトリック・ハリスと歌っていた彼女です。元々ブロードウェイでミュージカルをやっていたので歌唱力は何も問題がないんですよね。最近は『イントゥ・ザ・ウッズ』でシンデレラ役を務めていたり、『ラスト5イヤーズ』というミュージカル映画の公開が控えていたりと大忙しの女優さんです。
それから、主人公ベッカといい感じになるジェシー役のスカイラー・アスティンですね。彼もミュージカル「RENT」に出演した経験があったりと、歌える役者さんなんですよね。『21オーバー 最初の二日酔い』にも出演していてそのヘタレっぷりで笑わせてくれます。
レベル・ウィルソンはいいですよね。言わなくても目に入りますよね、彼女は。彼女を観るためだけに『ナイト・ミュージアム3』を観に行きたいくらいに圧倒的な存在感です。間違いありません、物理的にも。
でも、やっぱり始めはアカペラってなんだよって思ってました。そんなのもいつのまにか吹き飛びます。観ているうちにそのハーモニーが重なっていく様に心地よさを感じてしまって、最終的には「かっけー!」「歌いてー」という気持ちでいっぱいになりましたね。アカペラはなくても学生生活中に合唱をやったことがあったら、ハモることの気持ち良さを知っていると思うので、やってみたいなって思うんじゃないでしょうか。日本でアカペラというと「ハモネプ」というテレビ番組があるので、意外と身近なものなのかなと思うので、きっとすんなりとアカペラで戦う彼女たちの姿にハマれるんじゃないかと思います。
とにかく、楽しそうに歌って踊る彼女たちの姿は「アカペラかっけー!」と思わせてくれるはずです。「何でも歌う必要ってあるの?」思っていた自分もガツンとアカペラに対する意識が変わったほどかっこいいです。アナ・ケンドリックは可愛いです。はい。
■選曲が素晴らしい!
この映画で思ったのは、この曲をアカペラにするのか!っていうような選曲のセンスですね。
至る所で比較というか引き合いに出されているのがgleeなのですが、gleeはイケてない人たちが頑張るドラマの部分が売りでもあると思うのです。それに合わせた選曲をしている部分があったりするなって思うんですよ。ピッチ・パーフェクトにそういうのはないんですよね。この曲をこういうアカペラアレンジでやったらかっこよくなるっていう尖った感じなんですよね。それを前面に押し出してやっている感じがするんですよね。このアレンジをアカペラでって考えると、役者さんたちは結構なことを要求されてたんだろうなと思います。
マイリー・サイラスやケリー・クラークソン、リアーナといったイケイケな彼女たちの曲をアカペラにしてるんですよ。ゴリエでお馴染みのMickeyやマドンナのLike A Virginだったり、ブラックストリートのNo Diggityなんてラップも披露したり幅広いです。
ピッチ・パーフェクト2がアメリカでは5月に公開されるのですが、その予告を見る限りは今作以上に尖った選曲とアレンジをしているっぽいので今から楽しみで仕方ないですね。
本編中にぽかーんとなるような音楽ネタが仕込まれているので、制作陣が相当な音楽好きなんだろうなって思いました。
ちなみにgleeと被っている楽曲もあるので、どっちが好きか聴き比べてみても面白いかもしれませんね。アカペラと合唱を比べるのも野暮ってもんですけれど。
Since U Been Gone(オリジナルはケリー・クラークソン)
■コメディ部分も熱い。
アカペラを売りにしている以上音楽の部分がスカスカじゃ困るのですが、本当にそこは全く問題なく安心していただければと思うのですが、 コメディ要素もしっかりしてます。
いちいち突っ込みを入れたくなるような行動、言動。ポップコーンを抱えながら笑ったらいいと思います。基本的にレベル・ウィルソンが出てきたら、それだけで笑えます。ちょっと下品な部分もありますが、誰でも楽しめるんじゃないでしょうか。
個人的には最強のアカペラ映画であり、<ベスト・オブ・ゲロ・ムービー>だと思っているのでそのあたりも存分に楽しんで欲しいなと思います。
長々と書いてしまいましたが、音楽が好きな方はもちろんですが、「アカペラかよ」とか「glee好きじゃないし」みたいな人にも観てもらいたいですね。今年は音楽映画豊作になりそうです。
何も考えず、気軽に見れる気持ちのいい映画です!ぜひ。
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