[映画の感想]スタイリッシュな映像と音楽でテンポよく魅せる映画監督ガイ・リッチーによる、ヘンリー・カヴィルとアーミー・ハマーというイケメンコンビを使ったスパイアクション映画。いちいち鼻に付くようなセンスのよさに苛立たずにはいられませんでした。
コードネーム U.N.C.L.E.
The Man from U.N.C.L.E./監督:ガイ・リッチー/2015年/イギリス/上映時間
劇場公開日:2015年11月14日劇場公開 公式サイト
映画川柳
苛立ちが オープニングで 最高潮
予告編
ざっくり、あらすじ
相性最悪スパイコンビの誕生。
1960年代の東西冷戦真っ只中のドイツを舞台にアメリカのスパイであるナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)とソ連のスパイであるイリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)が互いの立場に揺れ動きながら頑張る姿を描いた作品。
感想、思ったこと
■センスがよすぎて、うざすぎる。
面白かった!そして、ガイ・リッチー監督節が炸裂!っていう感じでした。テンポよく映像が展開され続けるおかげで、飽きることなく見入ることができちゃうのも、さすがのひと言に尽きます。
そこにセンスのいい音楽が合わさってくるというか、音楽に映像を合わせているのがわかる混ざり合った芸術の洪水は、もうとにかくうざかった。うざすぎ!うざすぎる!
と、いうことでセンスがよすぎて、うざいのが『コードネーム U.N.C.L.E.』なのです。うざいのとつまらないのは違いますよ。面白くて、センスがいいからこそのうざさなのです。これは観たら開始3秒でわかります。
ああ、もう思い出しただけで、うざい。
■イケメンコンビすぎて、うざすぎる。
アメリカのスパイとソ連のスパイが手を組むなんて、現実ではありえないような設定を上手く演じているヘンリー・カヴィルとアーミー・ハマーの二人。
スーパーマンとローン・レンジャーです。イケメンです。しかも、身長高いっていう憧れしか抱けないイケメンなんです。なんですか、イケメンっていう生き物は。同じ人間なんですか?
と、どうでもいいことしか言ってきていませんが、映画自体は頭空っぽにしていても楽しめる作品になっています。
もちろん、1960年代当時の社会情勢などが頭に入っていれば、なおのこと楽しめるのは間違いないですが、楽しむべきはそこではなく、うざさなのです。
普段は、オシャレと聞くといい印象を持つことが多いですけど、この映画に関してはオシャレでクールなうざい映画ですね。悪いことではなくて、いいことなのです。
うざいくらいに素晴らしい、それが『コードネーム U.N.C.L.E.』
センスがいいってうざいんです。
これが学べただけでも、この映画を観た価値があるってもんですよ。ありがとう、ありがとう。