[映画の感想]世界中で愛されているくまのパディントンが実写映画化されました。日本語吹替を担当するのは松坂桃李で、ロンドンの街で繰り広げられるドタバタ劇を見事にクマとしてこなしています。もふもふなパディントンは子供から大人まで楽しめそうです。
パディントン
Paddington/監督:ポール・キング/2014年/イギリス/95分
劇場公開日:2016年01月15日劇場公開 公式サイト
映画川柳
くまが来た ロンドンに来たよ くまが来た
ざっくり、あらすじ
僕、家を探しています。
ペルーの山奥に住んでいたくまがイギリスはロンドンへとやってくる。そこでブラウン一家と出会いパディントンと名付けられ、都会でのドタバタ生活を描いた作品。
パディントンの吹替は英語はベン・ウィショー、日本語は松坂桃李が務めている。
感想、思ったこと
2015年の東京国際映画祭で上映もあった、くまのパディントンの映画です。子供向けで舐めていた部分もありましたが、面白かったー。元々児童文学として世界中の人に愛されているキャラクターなので、安心感がありますよね。自分はパディントンを知らずに大人になりましたけど。
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■吹替もよかったよ!
今回、吹替版を観たんですけど、特にダメだなーと思うこともなく楽しめました。主人公のくま、パディントンは人気イケメン俳優松坂桃李なのですが、見事なくまっぷりでした。トウリントンですね。違いますか、ごめんなさい。
戸惑いや喜びを声だけで表現していましたし、正義感の強いパディントンの性格が彼に合っているようにも思いました。最近でこそ、悪役が増えてきていますが、元々シンケンジャーやってたくらいの優等生イメージありますからね。
その他の吹替担当の方もそんなに気になることはなかったかなーとは思います。時々、むむっと違和感を感じることはありますが、それは吹替の醍醐味だし、気にしない気にしない。
というか、字幕版の方が上映回数が少なくて夜遅くしかやっていないということがそもそもの原因なんですけどね。ベン・ウィショーの声でもパディントン観たかったよー!ソフト化の際には必ずやベンディントンするぞ。
あ。話は、少し変わりますが映画の公式Twitterが面白いというか、なんというか。もふもふパディントンがそこら中に出没しているというのがたまらなく愛らしい!いいなーと思います。今後のパディントンの活躍、要チェックです(笑)
■心温まる、ユーモラスな話
内容自体は、よそ者であるくまがロンドンにやってきて、とある家族と生活をするという話。そして、この家族にくまが入ってくることで起きる心温まるストーリーは大人であれば、家族の在り方を見つめなおすきっかけになると思います。
イギリスは移民の国なんて言われることがあるんですけど、とにかく色々なところから来た人を受け入れていたという事実はあると思います。自分が昨年ロンドンに行った時に、宿泊した地域はインド系の方が多い地域で、イメージするイギリス人の姿はほとんど見かけなかったです。
そんな国だっていうイメージがあったから、そのことが映画の中で、一瞬触れられた部分が印象的でした。
「今はどうだろう、受け入れてるかな」っていう問いかけにもなっているんですけど、今現在のイギリスはあまり受け入れをする国ではなくなっているようです。労働問題あったり、入国審査厳しかったりって聞きますしね。難民問題もあったり、なかったり。
子供向けに見えて、くまを使って言わんとしようとしていることは意外と社会派なのかも知れないです。
別にそんなに難しく考える必要のある映画ではなく、単純に喋るもふもふくまがドタバタするのを楽しめばいいです。とあるスパイ映画のパロディシーンなんかもあるので、映画好きにも持って来いかなーと思います。このパロディ、芸が細かくて笑いました。
細かい設定などに目を向ければ、甘い部分も多くあるし、ツッコミを入れたくなる気持ちにもなりますが、そこはもふもふに免じて目を瞑りましょう。
くまのドタバタ劇に笑いながら温かい気持ちになれる、家族で楽しめる映画でした。舐めててごめんなさい。
映画が終わった後に5歳位の男の子が「ハクセイって何?」ってお母さんに聞いていたので、あ、そっかわからないよなーと思ってしまった。
予告編