[映画の感想]個人的に超ヒットドラマだった『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』から3年後が描かれた劇場版、待ってました。帰ってきた上戸彩と斎藤工の絡み、やっぱいいですね。この午後3時ってのにまたニヤニヤさせられるとは
昼顔
監督:西谷弘/2017年/日本/125分
劇場公開日:2017年06月10日劇場公開 公式サイト
映画川柳
この先も 傷付けあって 生きていく
ざっくり、あらすじ
やっぱり、あなたのことが忘れられない
不倫をして色々あったドラマから3年後、転居をして静かに暮らしていた紗和(上戸彩)に神様のいたずらが発生する。不倫相手だった北野先生(斎藤工)が現れる……どうなっちゃうの!?な作品。
感想、思ったこと
ドラマ版のような二組の不倫を描いてドロドロのベットベトな感じは無理とは思っていたんだけど、「昼顔」感は結構あっさり。
やっぱり吉瀬美智子と北村一輝の濃厚なヤツ、欲しかったなーって思ってしまいますよね。無理なのもわかってるんですけど。
■上戸彩がまあ可愛い
金八先生に出ていた頃が懐かしいくらいですが、もう彼女、今年で32歳だってから驚き。全然、年齢を感じさせない感じがすごい。若い。
それなのに、何か料理しながら缶チューハイ飲む独身女性の生活感を溢れ出させてくるから、もうたまんない。
そして、ドラマ版に引き続きママチャリに乗ってるのイイ!これが昼顔だよね。さっそうとママチャリで風を切る上戸彩。
何よりも可愛かったのは、不倫相手である北野先生を発見して、ニタニタその姿を見守る姿。ここのシーンがたまらなく可愛い。その上、ここのシーン「わかる」んですよね。別に不倫とか浮気してるわけじゃないんですけど。
何か好きな人とか見つけて、向こうが気付いてないときの無防備っぽい感じ見るの好きで、なんかニヤけるよなーって。あと、好きなことに夢中になってるときとかって、こっち見えてなくてやっぱり無防備で無邪気な感じの表情を見せてくれたりするから好きだなって。それをこの映画の中で感じることになるとは思いもよらず。
不倫だって、普通の恋愛と一緒なんじゃない?って思わさせてくれた貴重なシーンでした。普通に恋愛って幸せの陰で誰かが絶対傷付いてるものだって。そう考えると恋愛ってそうキレイなものじゃないかなって思っちゃう。
とりあえず、この斎藤工を発見したニタニタ上戸彩を観るだけでも観てよかった。いや、ホント。
ちなみにもう一つお気に入りのシーンがあって、斎藤工と上戸彩がすれ違うシーンがもどかしいんだけど、カメラワークが素敵すぎて、ここだけもう一回巻き戻せないかなと思ったほど。多分、一人で興奮していたと思う。恥ずかしい。映像はすごく好みで美しかった。
■ドラマから映画としては満足
ドラマ版から3年経って、二人の関係に決着をつけるという意味では満足というか予定通りな感じで、ごちそうさまでした。ただ、一つ不満というか気になるのが、あんなに執拗に探してたのにアレを二人の場所に探しにいかなかったのかっていうところくらい。まあ、でも行かないか。うん。
ドラマ版って不倫する側がすごく描かれていたのに対して、映画では不倫された側の気持ちもすっげー代弁されていて、ここを描いてくれたのはよかった。
不倫する側にも色々あるんだよっていうのと不倫はよくないっていうところをいい感じにまとめてた。
上戸彩がその不倫された側の気持ちを背負った演技をするので、ドラマ版とはまた違う表情で「ああ、劇場版なんだなー」と時の流れを感じます。
映画ならではの映像で語る感じも素晴らしく、さっきも映像好みって言ったけどよかった。ドラマの回想とかが一切なかったのが驚きなくらい、ドラマとは結構切り離されてた印象。それでもドラマ版は見ておかないとって感じ。
ちなみに、不倫される側代表、北野先生の奥さんである乃里子を演じている伊藤歩がホントに怖いっていうかすっげー悪い顔して出てくるからビビるよなー。でも、不倫される側ってこうなるよね、きっと。
木下ほうかと吉瀬美智子と北村一輝が出てきて、一青窈の「他人の関係」が聴けたらなおよかった。「他人の関係」はちょっと別バージョンになって流れてくるので、それはすっげーニヤけた。
不倫は難しいです。