チョコレートドーナツ
Any Day Now/監督:トラビス・ファイン/2012年/アメリカ/97分
劇場公開日:2014年04月19日劇場公開 公式サイト
鑑賞日:2014年03月18日 【試写】シネマート六本木 スクリーン3 にて
映画川柳
この愛は そのものさしじゃ 測れない
予告編
ざっくり、あらすじ
どんなに愛していても社会は冷たい
ゲイのカップルがドラッグ所持で捕まった母親に代わって、
ダウン症の子供に愛を注いでいく、甘くて苦い愛の作品。
感想、思ったこと
『チョコレートドーナツ』という、ほんわか甘そうなタイトルだけど、意外とビターな内容です。それにドーナツあんまり関係ないです。
主演のアラン・カミングが歌う楽曲が響いてくる作品でもありますね。97分という上映時間でうまくまとめられていて観やすかった。
1980年前後のアメリカでゲイのカップルは、 社会からどういう目で見られていたのか、 差別について考えさせられるお話になってます。今でこそ愛の形とか家族の形が色々あることが、 当たり前だって世の中になりつつあるけれど、それでも心のどこかにある偏ったものの見方を改めて考えさせられました。
この物語の舞台である1980年前後というのは、今よりも異常なものとして同性愛を扱っていた時代です。それでも人が誰かを愛する気持ちってのは今と変わらないんですよね。だから、こうやって響いてくるのかも知れません。とにかく、そんな中で闘う二人の姿に胸を打たれます。この作品では同性愛に対する周りの目を描いている訳だけど、それは他のことにも言えるんですよね。ちょっとしたことかもしれないけど、その偏った見方のせいで、誰かを苦しめてると思うと恥ずかしくなります。でも、確実に自分の中にもそういうものが存在しているんです。
実際、自分自身ゲイに対する偏見がありました。それが違うということは去年わかったので今は違います。知らないことや見たことのないものって正直、怖いです。できることなら触れずに生きていきたいです。 それでも近付いてみることって結構大事なんですよね。わからないことにどんどん触れていこうって思いました。 自分の目で見たものとか耳で聞いたものを大切にしたいです。
この作品を通して、自分の中にある”ものさし”が揺さぶられました。