[映画の感想]『それでも夜は明ける』奴隷として生きる日々

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それでも夜は明ける

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[映画の感想]第86回アカデミー賞作品賞受賞作品『それでも夜は明ける』の感想です。監督は『SHAME-シェイム-』でセックス依存症の苦悩を描いたスティーブ・マックイーン。そのまっすぐ目を背けずに映像を撮っていく感じは本作でも存分に味わえます。これが実話を基にしていると思うとゾッとします。

目次

それでも夜は明ける

12 Years a Slave/監督:スティーブ・マックイーン/2013年/アメリカ・イギリス/134分

 

劇場公開日:2014年03月07日劇場公開(PG12) 公式サイト

鑑賞日:2014年03月07日 TOHOシネマズ スカラ座 にて

 

映画川柳

 

生きるため 見て見ぬ振りを 繰り返す

 

予告編

 

 

ざっくり、あらすじ

 

私は奴隷じゃないんです。

 

自由な黒人として音楽家をしていたのに、ある日突然奴隷として売られてしまう。 12年もの間奴隷として過ごした男の実話を基にした作品。

 

感想、思ったこと

本年度アカデミー賞作品賞受賞作品。色々なことを考えさせられました。

奴隷制度があったアメリカを真っ向から描く痛い映画です。自分は奴隷ではないと叫んでも、黒人というだけで誰も聞く耳を持たない。家族もいるのにどうすることもできない。思い出すだけでゾッとします。

罰として木に吊るされるシーンがあるのですが、地面に届きそうで届かない足の動き。そして、その後ろで見えているのはずなのに、助けたいはずなのに、見て見ぬ振りをして普段通りの生活をする同じ身分の人たちの姿。奴隷を鞭打つ白人の狂気。それが当たり前だった時代なのだから仕方ないのかも知れない。

見て見ぬ振りしか出来なかったんですよね。どうしようもなくて、自分が生きることしか考えてられなかった。そういった歴史や事実が存在したことを知らないのはある意味幸せかも知れないです。偏見や先入観を持たなくて済むのならいいと思います。でも、同じようなことを繰り返さないためにも、痛みは少しでも知るべきなのかな、と思いました。

 

今回、ブラッド・ピットがプロデューサーとして参加しているのですが、プロデューサーをやるとあんな美味しい役ができるんだなーと勉強になりました。いや、ブラピはいい役者さんなんですけどね。

 

 

それでも夜は明ける

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