ザ・ゲスト
The Guest/監督:アダム・ウィンガード/2014年/アメリカ/100分
劇場公開日:2014年11月08日劇場公開(R15+) 公式サイト
鑑賞日:2014年10月30日 【試写】ショウゲート試写室 にて
映画川柳
イケメンで 微笑む彼に 近付くな
予告編
ざっくり、あらすじ
息子さんに頼まれて来ました。
戦争で息子を失った家族の元に突然現れたイケメン。
彼が遺された家族のためにあんなことやこんなことをしていく作品。
感想、思ったこと
■正体不明な男、ダン・スティーブンス
イケメンが突然家にやってきて悩みを解決していくというのがざっくりとしてストーリーなんですけど、次第にそれがエスカレートしていくスリラー映画なんですけど、面白かったです。映画上、このデイヴィッドが何者なのかをほとんど語らないんですよ。もちろん、少しは語ってるんですけど、テキトー極まりないです(笑) そのテキトーさって時には大事なんじゃないかなとも思います。わかってしまうとつまらなくなることってあるじゃないですか。だから、いっそわからないままでいいんです。きっと設定を考えるのも面倒だったんでしょう(失礼)
まあ、そりゃ何者なんだよ!ってなる感じなのですが、それを感じさせないんですよね。何故かって、デイヴィッドがイケメンだから。容姿はもちろんなんだけど、振る舞いまですべてがイケメンというハイスペックぶりを発揮してます。Tシャツを着ていてもわかる、イイ身体なんですが、惜しげもなくその肉体美を披露されています。女性歓喜のシーンですね。そんな彼はダン・スティーブンスという役者さんなんですけど全然知らなかったです。いやー覚えておきます、はい。イケメンは正義ですね。
このデイヴィッドを見ていて思い出したのが、ライアン・ゴズリングという役者さん。『ドライヴ』を意識しているんだろうなという感じがそこかしこからしてきていて、そういった意味でも楽しめましたね。あとは『悪の教典』なテイストも感じました。
あと、ブレンダン・マイヤーという息子役の子が時々、クロエ・グレース・モレッツに見えてしまいました。顔のパーツが似てるのかな。
■相変わらずのダサかっこいいセンス
この監督の前作『サプライズ』という作品があるのですが、こちらでは正しいミキサーの使い方を教えてくれたので、ちょっと今回も素敵な道具の使い方を教えて欲しかったなというささやかな願いは置いといて(笑)
今作でもちょっとダサい感じの楽曲を上手く使ってくるなーと思いました。不協和音エレクトロも作品の世界を彩っていて、ハラハラドキドキさせるいい役割をしていましたし、音楽は好みですね、いいです。映像や演出がベタなところも好きです。
悪ガキたちにコスモポリタンってカクテルを奢るとかSATCかよって感じのどうでもいいツッコミを入れながら見れちゃうB級な感じもたまらないですよね。でも、ちょっとバジェットの大きな映画撮ってみて欲しいなーなんて思ったりもします。
ちょっと残念なのはハロウィーンな映画なので、そのタイミングに上手く合わせて公開できたらよかったのになと思います。自分は10月30日という結構いいタイミングで観れたのですが。
なかなかバイオレンスな描写も多いので、苦手な人も多いかと思いますが、頭空っぽにしてツッコミを入れながら観ると想像以上に楽しめちゃう映画だと思います。
関連作品
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