『ウォーフェア 戦地最前線』映画じゃない、絶望の没入追体験/ネタバレなし[映画の感想]

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どうも、映画おバカ・manabu( @mnbspark )です。実際の米軍特殊部隊の体験をベースに再現された戦争映画。いや、映画と呼んでいいのかもわからないリアリティです。監督やキャストの意図として「エンタメ性を排除する」という気概すら感じます。

キャストは知っている顔も多く、なんかいると安心するウィル・ポールターに、『ファンタスティック・フォー』での活躍も記憶に新しい(そして期待大な)ジョセフ・クインらが名を連ねています。ヒーロー映画のキラキラ感なんて1ミリもありません。あるのは泥と血と、乾いた銃声だけです。先に言っておくと、ポップコーン片手に楽しむ映画じゃないので覚悟していったほうがいいかも。

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目次

ウォーフェア 戦地最前線

見どころ

● 息をするのを忘れる戦争の緊迫感

● 映画じゃない、再現映像体験

● ドラマチックなことなんて期待するな

基本情報

原題:Warfare

劇場公開日:2026年01月16日

アメリカ/2025年/95分/PG12

監督: レイ・メンドーサ/アレックス・ガーランド

出演:ディファラオ・ウン=ア=タイ/ウィル・ポールター/ジョセフ・クイン ほか

あらすじ・解説

『シビル・ウォー』のアレックス・ガーランド監督と元特殊部隊員レイ・メンドーサが放つ、実話ベースの戦争映画。2006年イラク、任務中に敵の奇襲を受け完全包囲された8人の兵士たち。退路を断たれ、極限状態で錯乱していく姿を容赦ないリアリティで描く。ウィル・ポールターやジョセフ・クインら豪華俳優が演じるのは、死に直面した生々しい人間そのもの。劇映画の枠を超えた、95分間の“戦場シミュレーター”だ。

鑑賞記録:2026年01月18日 新宿ピカデリー スクリーン1

これが現実の「視界不良」

5ただひたすら、9分間の「戦場シミュレーター」に放り込まれたような感覚。 普通の戦争映画なら、「敵があっちにいて、味方がこう動いて」っていう神の視点があるじゃないですか。でもこの映画にはそれがないんです。

彼ら(兵士)に見えているものしか見えないし、彼らに聞こえる音しか聞こえない。 だから、どこから銃弾が飛んできたのかマジでわからない。余計な劇伴もないしね。

この「情報がない」っていう恐怖演出がハンパないんですよ。「ここで感動的なBGM!」とか「スローモーション!」みたいな甘えは一切なし。淡々と、でも確実に死が隣にある状況が進んでいく。ドラマチックな展開なんてものも期待できないヒリヒリ感。

目を背けたくなるほど懸命に役割を果たそうとする彼らの姿を見ていると、「カッコいい」とかじゃなくて、「頼むから生きて帰ってくれ」と祈るしかなくなります。

極限状態で脳裏に焼き付くグロテスク

劇中ずっと続く緊張感の中で、とあるシーン(ある意味グロテスク)が脳裏に焼き付いてしまって……。ボロボロに追い詰められている中で、ジョセフ・クインのちんこが唐突にドアップでポロリするんです。まじビビります。一瞬、「え? 見間違いか?」って目を疑いました。多分作り物だとは思うんですけど、それにしても唐突すぎて。 でもね、笑えるシーンじゃないんですよ。

普通なら「なんでそこで出すねん!」ってツッコミを入れるところなんですが、この映画の異様なリアリティの中だと、「ああ、人間って極限状態になるとそういう話してる場合じゃねえよな」っていう妙な説得力があるんです。

服が乱れようが、何が見えようが、今は生きるか死ぬかしかない。 あの一瞬の「ポロリ」が、逆にこの映画の「飾り気のなさ」を象徴している気がしてなりませんでした。

映画館の環境でこそ味わえる絶望

脚本の良し悪しとか、演出の上手い下手とかを語る作品じゃありません。 「体験」として強烈すぎます。間違いなく映画館(できれば音響が良いところ)推奨です。あの「どこから音がしてるか分からない恐怖」は家では味わえません。ラストに待ち受ける感情。これこそが戦争なのかもしれないなとも……。恐ろしい。

2026年早々に「疲れ果てた」95分間でした。メンタルが弱ってる時はやめておきましょう。息をするのを忘れます。

ウォーフェア 戦地最前線

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