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『アデル、ブルーは熱い色』 ★★★★

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アデル、ブルーは熱い色

La vie d’Adele Chapitres 1 et 2/監督:アブデラティフ・ケシシュ/2013年/フランス/179分

 

劇場公開日:2014年04月05日劇場公開(R18) 公式サイト

鑑賞日:2014年4月10日 ヒューマントラストシネマ有楽町 スクリーン1 にて

 

映画川柳

 

本当に 愛していたのは 青い髪

 

予告編

 

 

ざっくり、あらすじ

 

運命の人は青い髪の女性だった。

 

運命的な出会いをしたアデルとエマという二人の女性。

彼女たちが愛し合い、時の流れと共にすれ違っていく様子を美しい映像で語っていく作品。

 

感想、思ったこと

女性同士の性描写がどうこう言われている作品ですが、もっと当たり前のことを描いているラブストーリーでした。ちなみにこの作品はカンヌ国際映画祭で 特別に主演の二人にもパルム・ドールが贈られたことでも話題でした。

 

その噂の濃厚なセックスシーンは劇場内がもぞもぞっとする程で、確かにここまでの描写は観たことないです。これを体当たりで演技している主演の二人、凄いです。そして、何故だか、ちょっと悲しくなっていた自分もいます。初めは邦題の「アデル、ブルーは熱い色」って何なの!?って思っていました。でも、映画を観ていると青が印象的で髪の毛だけでなく、アデルの着ている服や二人が愛し合うベッドにも使われていて、青は愛の象徴の色なんだなって思いながら観ていると、感情の揺らぎが伝わってくるので、ラストは切なかったです。

原題は「アデルの人生」って訳すみたいですね。そうですね、アデルの人生の一部を垣間見た感じです。口を半開きにして眠る姿、ボロネーゼを食べる姿、 そして、激しく愛しあう姿。そんな人間の三大欲求がしつこく、ぬちゃぬちゃと描かれています。それから、ダンスシーン。何かと踊っていた気がします。 どこの国でも同性愛者の出会いの場はクラブなんですね。

つまらなそうに学校に行き、友達と会話をして、自分が何がしたいのかわからないそんな時に出会ってしまったら、 私を受け入れてくれるのはこの人なんだって感じずにはいられないと思います。 たまたま、目を奪われたのが青い髪の女性だった。 だから、そんな人の気持ちがが別のところを見ていると感じたら、 そりゃ、もう寂しくて寂しくて仕方ないんです。 自分もそんな経験をしたことがあるから、わからなくないんですよね。

これは、別に男女間だけにあるすれ違いじゃないし、 同性同士でも普通に嫉妬するし、ぶつかってしまう。そんな当たり前のことを描いた作品だから、同性愛を真っ正面から扱った作品なのに、 多くの人に受け入れられたんじゃないかと思います。

 

 

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