[映画の感想]『ソーシャル・ネットワーク』や『グランド・イリュージョン』でその存在感を見せつけてきたジェシー・アイゼンバーグがダサかっこいいエージェントになって活躍(?)する映画『エージェント・ウルトラ』面白かったです。
エージェント・ウルトラ
American Ultra/監督:ニマ・ヌリザデ/2015年/アメリカ/96分
劇場公開日:2016年01月23日劇場公開(R15+) 公式サイト
映画川柳
だっさいし 意外と血だらけ おバカさん
ざっくり、あらすじ
え、ボク、エージェントだったの?
コンビニでアルバイトしながら恋人のフィービー(クリステン・スチュワート)と生活しているマイク(ジェシー・アイゼンバーグ)が突然覚醒し、命を狙う組織と戦う姿を描いた作品。
感想、思ったこと
ジェシー・アイゼンバーグとクリステン・スチュワートという美男美女カップルが活躍する映画です。これは、面白かったです。
■意外とバイオレンス!
話はざっくり言うとジェシー・アイゼンバーグがクリステン・スチュワートにプロポーズする物語になってます。エージェント関係ないじゃんと思うかも知れないですけど、この映画の軸にあるのは二人のラブコメディなのです。
と、これだけ聞くと何だかロマンティックな雰囲気漂うハッピーな映画なのかなーと思うかもしれませんが、そんなゆるふわハッピーな映画ではありません。残念です。
スプーンをはじめとした身の回りにあるものを武器にジェシー・アイゼンバーグが珍しく俊敏に動き戦うんです。そのため、予想よりもバイオレンスなシーンが多いです。出血が多いです。そして、痛いです。
それでも、コメディの要素が強いので笑えることは間違いないです。クライマックスは笑顔になれます。いや、かっこいいシーンの連続でもあるんですけど、何かダサいんですよね。さすが、ジェシー・アイゼンバーグの味が出ています。
■最近スパイ映画が多いけど、一番コメディ
この映画「実はCIAエージェントだった」という内容の映画なのでスパイ映画と言えるのですが、最近はスパイ映画が多いですね。
『ミッション・インポッシブル:ローグ・ネーション』、『キングスマン』、『コードネーム U.N.C.L.E.』、『スペクター』と様々なタイプのスパイが活躍してきた2015年です。今年ではないですが、一番近い作品は『ボーン』シリーズかな、とは思います。
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でも、この『エージェント・ウルトラ』はそのどれとも違ってます。全然スマートじゃないし、派手じゃないし、かっこよくないし、ダサいし、いいところなしなんじゃないかと思うほどです。
けど、それがいいんです。
ダサかっこいい、スパイラブコメディなんて今まで観たことないですよ!
■「MKウルトラ」計画って何?
『エージェント・ウルトラ』の元になっているものに「MKウルトラ」計画というのがあります。
アメリカのCIAが極秘に行っていたマインドコントロール実験のことを指すのですが、これまでにも色々な作品で取り扱われてきました。
『実験室KR-13』はまさしくその実験をモチーフにした作品ですし、それ以外にも多少関わっている作品があります。『RED/レッド』や『陰謀のセオリー』に登場していたと思います。
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簡単に言えば、マインドコントロールをして、都合のいい兵士やらエージェントやらを作り出しちゃえばいいじゃんという何とも恐ろしい実験なのです。
それを上手いことコミカルに描いているので、別に怖いことは何もないので大丈夫です。
「MKウルトラ」計画は事実であるにしても、その都市伝説かのような内容のぼやけている部分はあるので、そこまで知識がないと観れないとか、楽しめないとかそういうことではないです。
ただ、同じモチーフを扱っている作品の中でも、この『エージェント・ウルトラ』はとりわけおバカです。