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[映画の感想]『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』見上げた先にあるものは。A

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バードマン

(C)2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

目次

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)/監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ/2014年/アメリカ/120分

 

劇場公開日:2015年04月10日劇場公開(PG12) 公式サイト

 

映画川柳

 

ナマモノな ドラムの音と 長回し

 

予告編

 

 

ざっくり、あらすじ

 

これに俺はすべてを賭けているんだよ!

 

一世を風靡したヒーロー映画「バードマン」を主演したリーガン(マイケル・キートン)は、再起を賭けた舞台を前に、さらに頭を悩ませる共演俳優たちとの関係を生々しく描いた作品。

 

感想、思ったこと

■ナマモノのように見える。

アカデミー賞作品賞を受賞したバードマンです。これはですね、面白いです!受賞も納得できます。

映画好きならば必見の一本ですね!

ストーリーを一言で表してしまえば、再起を賭けた白ブリーフのおじさんの物語。そういうことですよ。これだけ聞くと、よくある話なんですけど見せ方が全然違っていました。一味も二味も違いました。ストーリーに触れてしまうとネタバレし兼ねないので、技術的な話でいくと、2時間ぶっ続けてカメラを回しているかのような擬似長回し。これがすごいんですよね。いい意味で疲れるんですけど、画面から目が離せなくなるほどのめり込ませる力を持っていました。

それから、映像の話でいくと個人的に気に入っているタイトルクレジット。オープニングで映画のタイトルが出てくる部分がオシャレというか「これから何が始まるんだ」という煽りを含めてよかったです。ちょっと注目してみてください。

 

そして、今作の舞台が「舞台」なんですね。なんだかダジャレみたいになってしまっておりますが、舞台で再起をしようとマイケル・キートンが奮起するわけです。もう一度認められたいと思う、その一心なのです。そこで色々と頭を悩ませていく中で、狂っていくというか飲まれていく姿が、その葛藤が、なんだかナマモノのようで「今、まさに目の前で繰り広げられている」んじゃないかと思うような感覚に陥るほどでした。舞台を見せられている感覚ですかね。

今作のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が過去に撮った映画って正直口に合わなくて、バードマンも別に期待をしていなかったんですよ。『バベル』なんかは役所広司、菊地凛子と日本人俳優の出演があって話題にもなりましたが、中学生の自分には何がなんだかわからずで、「この監督名前は口にしたいけど、映画はあんまり好きじゃない」と勝手に思っていて、『21グラム』なんかもなかなか観なかったんですよね。きっと、今改めて観たら前よりは何か感じられるのかなと思っています。イニャリトゥ。やっぱり、口に出したくなる。

音楽がドラムを中心にしたシンプルなものになっているのですが、このシンプルさがよくて、変に大袈裟なオーケストラで音楽が鳴っているよりも現実味を帯びてくれて、舞台というナマモノ感を際立たせてくれるのに一役買っていますね。

ナマモノ感を一番強めているのはマイケル・キートンという俳優そのものとこの設定なのでしょうけど。

 

 

■”バットマン”だったマイケル・キートン。

本作のタイトルは「バードマン」で、そのヒーローを以前演じていたという主人公が云々という話です。主演のマイケル・キートンは以前「バットマン」というヒーローを演じているんですよ。失礼なのは重々承知ですが、その後これと言ってパッとする映画に出演していないんですよね。まんまこの映画の主人公の設定と被るんですよ。本人が本人を演じているんじゃねーかというような話な訳です。そういうユーモア好きです。

自分の中では、バットマン=クリスチャン・ベール(『ダークナイト』シリーズ)なので、正直、マイケル・キートンに対しての思い入れはそこまでないです。しかし、これがドンピシャの世代だったら相当響いてくるんじゃないか、と思いました。そういった設定が巧く、長回しなどの技術的な部分と絡み合っての『バードマン』。凄い映画ですよ。

もちろん、マイケル・キートンに絡んでいく俳優陣もただならぬものを抱えて演技をしているので本当に目が離せません。娘役として出ているエマ・ストーンに始まり、ナオミ・ワッツ。ナオミ・ワッツ好き。美しい。エマ・ストーンはぶっ壊れ可愛い。何なの。と、脱線しそうなので話を戻します。そして、主演を食ってかかるエドワード・ノートン。彼が凄いですわ。だって、見えそうで見えない股間!あの計算され尽くされた動き、すごすぎる。そんなことは置いておいても存在感ありまくりの下ネタ担当のエドワード・ノートンも要チェックです。

 

何だか、何が言いたいのかわからなくなってきましたが、エマ・ストーンが可愛くて、ナオミ・ワッツが美しいのに、エドワード・ノートンが下品な映画だよってことが伝われば嬉しいです。

 

何はともあれ、今年必見の1本であることは間違いないと思います。イニャリトゥ作品が苦手な人も全然観れる皮肉めいた作品になってます。

そして、映画を観た後にこの作品のタイトルを今一度考えてみると……見えてくるものがあるような気がします。

 

 

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