[映画の感想]『ちはやふる 上の句』広瀬すずが可愛いのは知ってるよね

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[映画の感想]3月19日に公開となった、広瀬すず主演の映画『ちはやふる 上の句』を観てきました。評判がいい、その青春ドラマが気持よく、春にぴったりな作品でした。今から二部作目である「下の句」が楽しみですが、不安もいっぱいです。

ちはやふる 上の句

(C)2016 映画「ちはやふる」製作委員会 (C)末次由紀/講談社

目次

ちはやふる 上の句

監督:小泉徳宏/2016年/日本/111分

 

劇場公開日:2016年03月19日劇場公開 公式サイト

 

映画川柳

 

青春を あっという間に 駆け抜ける

 

ざっくり、あらすじ

 

競技かるた、やろう。

 

幼い頃から競技かるたに親しんできた綾瀬千早(広瀬すず)は、高校生になって「競技かるた部を作ろう」と幼馴染みの真島太一(野村周平)を誘い、部員集めをする。なんとか集まった5人で全国大会を目指す姿を描いた作品。

 

感想、思ったこと

人気の漫画が原作にある映画って色々言われて大変になることでお馴染みですが、昨年の『バクマン。』に続き、非常に爽やかに楽しめる映画になっていて、大満足です!!

原作読んでないし、アニメも観てないんで言えることなのかも知れないですけどね。

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■漫画の実写化として成功かな

漫画の再現をしようとしても、実写では上手くいかないし、かといって原作の再現が出来ないとそれはそれで批判の対象となるし、と色々な成約がある中で映画にしやすいようで、結構面倒なのが漫画の実写化なんじゃないかなーって思います。

そんな中でも、今回の映画化は成功なんじゃないかなーって思います。コミカルな部分も残しつつ、漫画という平面では再現し切れないだろう競技かるたの独特なスピード感や動きを作れるのは映画ならではじゃないかなーって。そのあたりは何だか『バクマン。』の時と同じ感覚があります。

それにキャスティングも個人的にはいい感じだと思います。漫画のビジュアルと役者さんたちを比べると、そりゃもちろん違うんじゃない?って思うところもあるけど、それぞれの登場人物がちゃんと成立していたなーと思います。
というのも、かるた部のメンバーが5人とそこまで多くないことから、それなりに一人ひとりにスポットを当てて描けているというのが大きいんだろうなーと。

矢本悠馬演じる西田こと肉まんくん。ん、肉まんくんこと西田かな……は絶妙な扱いのヒドさがあるんだけど、これはこれでアリだなーと思います。というのも主役級の3人が描かれるのは当たり前なんですよ。
広瀬すず、野村周平、真剣佑の幼馴染みである3人組の関係性がこの映画化では軸になっているので、この3人についてわかりやすく、丁寧に丁寧にエピソードを紡いでいくんですよ。ありがたいですね。

で、そこにちょこっと絡む程度でしか肉まんくんは描かれないんです。他の部員である机くんこと駒野(森永悠希)は、かなり重要な役柄で効いてきます。かなちゃんを演じている上白石萌音だって、そのキャラクターゆえにしっかりと存在感を示しているんです。でも肉まんくんの扱いはテキトー、かといって存在がないがしろにされていないという、このバランス感覚がすごくいいなって思いました。

そして、何よりも広瀬すずだけではないのがとにかく巧いんです。主人公は広瀬すず演じる綾瀬千早であって、そうではないところ。これはホントにいいですね。

原作を読んでいないくせに何を偉そうにって思われちゃいそうです。下の句のあとに読みたいなーなんて思ってます。もう30巻近く刊行されていると聞いて、映画化されてるのって最初の5,6巻の部分くらいなのかな、どうなの。教えて、エロい人。

個人的には『ソロモンの偽証』に出ていた清水尋也がライバル校として出てきて、何だかイヤな役が似合うようになってきちゃったなーって親戚のおじさんかのような気持ちになっていました。『渇き。』の時はそんなことなかったのにね。

何はともあれ、特に違和感を感じることなく楽しめたので、僕は成功だと思います。

 

■イケメン対決と売れっ子女優対決

キャストの話を続けるんですけど、忘れちゃいけないのがイケメン対決ですよね。野村周平と真剣佑。ただ、真剣佑の出番が少なく対決もクソもなかったです。出てくる度にあどけなさが残る顔立ちと競技かるたの才能のギャップが「天才」感を醸し出していて、この子はこの役ハマり役なんだなーって思いました。まだ、演技に慣れていない感じも好印象でした。

野村周平は安定のナチュラルな表情で高校生を演じていたし、抱えている想いを目で訴える様はキャリアを順調に積んできているからこそなんですかね。同世代の菅田将暉みたいなブレイクを期待したいものですが、どうでしょう。普通感がいいんだけど、カリスマ性みたいなのはないのかなー。

 

話が逸れましたが、売れっ子女優対決は、広瀬すずと松岡茉優の世紀の俺得対決です。実際にこの組み合わせが観れるのは4月29日に公開される下の句なんですけど、二人をスクリーンで観れると思うと、ね。うはうはだね!うはうは!

松岡茉優演じるのが競技かるたクイーンとかもう広瀬すずの追撃を迎え撃つベテラン女優!みたいな雰囲気まであります。いやーホントいつ見ても松岡茉優だもんなー。器用だよなー。

でもね、広瀬すずだって負けてないし、可愛いし、冒頭では彼女のナレーション能力の高さを改めて感じさせられたし、役を自分のものにするのがすっごく巧いんだなって思わずにはいられなかったです。何なんでしょうね。

 

と、まあキャストに寄った話をしてきてしまいましたが、ピアノを基調とした爽やかな都会的な音楽もテンポのいい作品を盛り上げていましたし、千早の耳がいいっていう部分の音響の演出もよかったです。ただ、無音にするんじゃなくて周りの音をしっかりと意識させた上で音をなくしていくっていうのがいいんですよね。さりげなくも計算されまくっている演出にコントロールされた上で高まっていく自分の感情にね、クライマックスは泣くかと思ったよね。ここ泣くシーンじゃないのに!っていう感じでした。

最近の映画はドローン使って撮影してるんですよね。なんかそういうので映像の表現の幅が広がると面白いですよね。今作ではスローモーションも効果的でした。

本当にこの春にオススメしたい、爽やかな青春ドラマ作品になっているし、下の句も一ヶ月後に観れるし観ておいて損はないんじゃないかなーと思いますよ。

 

予告編

 

 

ちはやふる 上の句

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