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[映画の感想]『クリムゾン・ピーク』血生臭い包丁とスコップで幽霊と話す女

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[映画の感想]我らがギレルモ・デル・トロ大先生がお化け屋敷映画を撮ったいうことで期待に胸を踊らせ観てきました。完璧と言いたくなるような、衣装、美術の数々に酔いしれながらちょっと笑ってしまうような展開が楽しい作品でした。だって、ミア・ワシコウスカ可愛いもん

クリムゾン・ピーク

(C)Universal Pictures.

 

目次

クリムゾン・ピーク

Crimson Peak/監督:ギレルモ・デル・トロ/2015年/アメリカ/119分

 

劇場公開日:2016年01月08日劇場公開(R15+) 公式サイト

 

映画川柳

 

私たち いつまでも一緒に いられるね

 

ざっくり、あらすじ

 

私たち、結婚することにしました。

 

小説家を目指すイーディス(ミア・ワシコウスカ)は母親の幽霊を見る系の女の子。ある日突然父がこの世を去り、心の支えとなってくれたトーマス(トム・ヒドルストン)と結婚し、彼の姉のルシール(ジェシカ・チャステイン)と3人でたいそう立派なボロ屋敷で生活することになり、色々と問題が浮き彫りになっていく作品。

 

感想、思ったこと

いや、ホラーだと思ったんですよ。でも、ホラーじゃなかった。お化け屋敷映画ではあるけど、ホラーじゃないんです。もっと、こう血生臭い愛の物語と言った方がしっくり来るような気がします。

■ギレルモ・デル・トロ大先生とクリーチャー

ギレルモ・デル・トロ大先生とかいって持ち上げていますけど、誰やねんって人も多いと思います。2013年に熱狂的なファンを作り上げて、そこかしことで盛り上がった映画『パシフィック・リム』を撮った監督です。2013年のまなデミー賞作品賞で栄えある16位を記録してます。微妙。実に微妙な位置!

詳しい内容は観ていただくのが早いのですが、ざっくり説明するとエヴァンゲリオンとゴジラが闘う感じの映画です。おすすめです。頭すっからかんでも楽しめますよ。あー久しぶりに観たくなってきた。

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と、だいぶ脱線しましたが、ロボット格闘映画を撮った監督が次に描くのが幽霊屋敷もの!こりゃ、また全然世界の違う感じがしますよね。デル・トロ監督はむしろこういうおどろおどろしい感じの方が最初で、2007年に公開された『パンズ・ラビリンス』という名作を手がけているのです。この作品、すごく好きなんですけど、パッケージの見た目からは想像できないくらい怖く、深い話なんですよね。

「ダークファンタジーものでおすすめない?」っていう変態的な質問が来たら、間違いなくこれを勧めますよね。

そんでもって、この監督作品に共通して僕が好きなところがクリーチャーの造形美なんですよ。『パシフィック・リム』だったらエヴァ風なロボットと闘うKAIJU(怪獣)たちだし、『パンズ・ラビリンス』だと主人公の女の子が迷い込む世界にいる変な生き物たちがもう本当に愛くるしいクリーチャー様なんです。いや、もう気持ち悪い。いい意味で気持ち悪い。

それが、今回の『クリムゾン・ピーク』では幽霊として堪能できるのですが、個人的にはもっと出せ!と思ってしまいましたね。少ないよ、おばけ。もっと、もっとおばけ出そうよ。そう、欲張りになってしまうのが人間なんです。欲しいものは何でも手にしたい、恐ろしいですね。

 

■トム・ヒドルストンよりチャーリー・ハナム

ミア・ワシコウスカが可愛いとかトム・ヒドルストンがカッコイイとかそういう世の中に溢れかえっている話はしません。たしかに、トム・ヒドルストンは身体を張っていて、お尻出してたり、顔面が痛いことになったりしていたので素敵だなーと思いました。さすがに、あの顔への攻撃は痛すぎでしょ。

でも、僕はチャーリー・ハナムを応援します。頑張ってたもん。『パシフィック・リム』ではロボットやKAIJUを除けば、ほぼほぼ主役だった彼ですが、今回は端っこの方に追いやられつつ、いいところを見せようとするもの上手くいかないという、非常に残念な役回りでした。よく頑張った、偉いよ。あんな臭そうな地下でゼーハーゼーハー言ってたと思うと可哀想でなりません。

とりあえず、話がよくわからなくなってきたのでそろそろ終わりにしますけど、クリムゾン・ピークの見どころは間違いなく美術や衣装です。役者の演技がどうとか物語がどうとかはこの際忘れてください。だって、包丁とスコップでおばけと会話する映画だもの。

実際に建てたという屋敷はその全容が使い切れてないレベルで細部までこだわりが感じられるものになっているし、時代を意識した華やかでいて色の抜けた衣装の数々も目の保養になります。というよりも、ミア・ワシコウスカが着たら何でも悩殺レベルで可愛いんです。メガネ姿は最高でした。
実に、デル・トロ監督にホーンテッドマンション作って欲しくなっちゃいました。ディズニーとコラボして欲しい。

そうやって、ミア・ワシコウスカのことばっか言ってるとジェシカ・チャステインに怒られそうなので辞めますけど、本当に彼女は怖いです。こういう屋敷に住む、いやらしい姉が似合いすぎてて怖いです。

ひとつ、文句を言うならばなぜ入場者プレゼントは毎週トム・ヒドルストンなんだってことかな。ミア・ワシコウスカも欲しかったよ。

 

予告編

 

 

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