『オール・ユー・ニード・イズ・キル』 ★★★★

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オール・ユー・ニード・イズ・キル

Edge of Tomorrow/監督:ダグ・リーマン/2014年/アメリカ/113分

 

劇場公開日:2014年07月04日劇場公開 公式サイト

鑑賞日:2014年06月20日 【試写】ワーナーブラザーズ試写室 3D にて

 

映画川柳

 

リセットを 覚えておける 記憶力

 

予告編

 

 

ざっくり、あらすじ

 

何度も死ねば、勝てるかも。

 

未知の生命体ギタイの侵略された地球を舞台に

同じ日を繰り返す主人公ケイジ(トム・クルーズ)はリタ(エミリー・ブラント)と共にその力を使って、

敵に勝つ方法を探すために何度も何度もケイジが死ぬ作品。

 

感想、思ったこと

一般向け試写では日本最速だったみたいです。ニヤニヤ。

いやー思っていた以上に面白かったです! 『バタフライ・エフェクト』や『ミッション:8ミニッツ』などの タイム・パラドックスものが好きな身としては 非常に興奮するわけです。似たようなものは色々あるんですけどね。しかし、今作は他の作品よりも格段にお金が掛かっているのか、映像のクオリティが高く飽きませんでした。パワードスーツを着て戦うシーンは、迫力満点なんだけど、序盤はパワードスーツを着慣れていないせいで、動きがおかしいところもあります。ダサいです。 でも、徐々に動きが機敏になってかっこよくなっていくので安心してください。何事も反復練習が必要ですよね。

特に未知の生命体として出てくる”ギタイ”の描写がよかったですね。しゅるしゅるーと動くのですが、それが得体の知れない感を演出していて 個人的には攻略法が見つからないんじゃねーかと思ってしまいました。うーん、『マトリックス』的な香りもしました。

そうして、リセットしていく度に加速していくテンポのよさが、とても心地よくコミカルなシーンも多くあっという間でした。むしろ、もうちょっと長くてもいいんじゃないかってくらいです。この作品はゲームのようにリセットしていく度に 敵の動きを覚え、適切に対処をしていくんですね。そうやって成長をしていく中で様々な感情が芽生えていくんです。ここまでは、よくある感じですね。トム・クルーズが演じる主人公ケイジは、戦いたくないところからスタートするので、より成長してる感があります。 原作では少し違った設定らしいです。

どうすれば、自分はこのループから抜け出せるのか。どうすれば、自分の周りの人たちが死ななくて済むのか。普通、ちょっとでも前と違うことをしたら、 その先の未来って変わって行きそうなんですけどね。それがタイム・パラドックスというか何と言うか。似た作品『バタフライ・エフェクト』では、ちょっとした行動が 未来を引っ掻き回し、大切な人を傷付けてしまったりする訳です。でも、この作品は行動を変えても、敵の動きは変わらない。それに合わせた攻略法を考えることができる。同じ動きなんかしてくれないはずなんだけどなーって思って見てたんですけど、大筋の未来は変わらないってヤツで納得しました。 (『X-MEN:フューチャー&パスト』でちょろっと言ってたかな) これがまるでゲームだなと感じたポイントです。マリオみたいです。 ゲームみたいなノリでリセットが繰り返されることに、むしろ既視感を覚えるという。中学生の頃はよくやりましたね。どうぶつの森でリセットして、リセットさんに怒られてました。

ゲームを体感する映画というと大袈裟かも知れないですけど、 ゲームに慣れ親しんだ世代が観ると面白いと感じると思います。ループ能力にもちょっとしたルールみたいなのがあって、上手く緊張感になっていたりして、いや本当にテンポよかった。

多くを語らないラストもよかったですね。 ただ、その直前が少し蛇足というか、いらなかったなーとも。逆に、語らなすぎの部分もありますけどね。 そこは流れ重視で気にせずに行きましょう。

エミリー・ブラントのマッチョ具合は、一見の価値ありです。かっけー。トム・クルーズもいつもよりヘタレですが、いい顔してました。他の俳優でもよかったかなとは思います。

クリストフ・ベック(『アナと雪の女王』や『ハングオーバー』シリーズの音楽を担当)のスコアもよかったですね。盛り上げてくれてます。

日本に原作があることが誇らしいですが、 日本では映像化できないのが悔しいですね。はい。

伊藤計劃の虐殺器官もこんな感じで映画化して欲しいなーなんて。

映画館のスクリーンでぜひ体感して欲しいです。 夏の始めにおすすめです。

 

何度もリセットして、やり直したいことってあるかな。うーん。

 

 

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