フリー・フォール
Free fall/監督:パールフィ・ジョルジ/2014年/ハンガリー・フランス・韓国/89分
劇場公開日:未定
鑑賞日:2014年10月26日【第27回東京国際映画祭】TOHOシネマズ六本木 スクリーン6 にて
映画川柳
なんだこれ 一体これは なんなんだ
予告編
※日本語字幕はありません。
ざっくり、あらすじ
あたしゃ、飛び降りが趣味なのよ。
とあるアパートで起きる数々の珍事を
飛び降りが趣味のおばあちゃんに合わせて覗く作品。
感想、思ったこと
■シュールという言葉の便利さ
面白いか面白くないかで言えば、面白くないです。ぶっ飛んだ設定はある意味で面白いのかも知れないですけど。全く映像に合っていないノイジーな音楽は結構好きでしたけどね。
この映画は(多分)飛び降りが趣味のおばあちゃんを軸に、彼女の住んでいるアパートを覗いていくのですが、まぁ各階にへんてこなのがいっぱいいるわけですよ。まず、屋上から飛び降りても起き上がるおばあちゃん……いや、ばばあ、もうばばあでいいや。彼女がいる時点でおかしいわけです。何階建てか覚えていないのですが、それなりの高さからとび降りるんですよね。ばばあの荷物は壊れるけど、本人はほぼ無傷。どういうこった!っていう。そんな冒頭から口が開いてしまいました。
その後も、何か教えを説いている部屋で宙に浮く青年の話だったり、パーティで一人だけ全裸の女性だったり、逆産婦人科だったり、シュールという言葉で片付けてしまえば済んでしまうのですが、その言葉を使うことさえも躊躇うほどのも意味不明さがある恐ろしい作品でした。正直言って、途中でお腹いっぱいになってしまいました。
■無菌室のラップセックス
この映画最大の見せ場は無菌室で生活する夫婦の愛しい時間。何もかもを清潔に保とうとする異常な夫婦は、その性癖も変わっていて、キスをするにもラップを当てがってするという。全身にラップを巻きながら愛撫をしていく様はもうこの世の終わりかと思うほどに笑いがこみ上げてきてしまって、ダメでした。この二人で一本の映画撮ってほしいくらいに気になる設定でございました。
モザイクが掛からずに上映されているので、なかなか不快なものも映り込んでいたりしましたが、後には何にも残っていません。
「あれはどういう意味だったんだろう」なんて考えることすら無駄に思えてしまうほど強烈な世界観の作品でした。
関連作品
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関連作品と言っていいのか微妙ですが、『フリー・フォール』と検索したら、ドイツの同性愛映画がヒットしたので、そっちを観てみたくなりました(笑)
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