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[映画の感想]『神様なんかくそくらえ』私にはあなたとドラッグだけなの

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神様なんかくそくらえ

(c) 2014, Hardstyle, LLC. All Rights Reserved.


[映画の感想]第27回東京国際映画祭にて東京グランプリを受賞した『神様なんかくそくらえ』映画祭で観てきました。1年後に劇場公開ということですが、このニューヨークを舞台にした若者たちのどん底、痛々しい映画になっています。鑑賞の際は心に余裕がある時がいいと思います。

目次

神様なんかくそくらえ

Heaven knows what/監督:ジョシュア・サフディ&ベニー・サフディ/2014年/アメリカ・フランス/93分

 

劇場公開日:2015年12月26日

鑑賞日:2014年10月28日【第27回東京国際映画祭】TOHOシネマズ六本木 スクリーン6 にて

 

第27回東京国際映画祭 東京グランプリ受賞!

コンペティション部門 最優秀監督賞受賞!

 

映画川柳

 

神様に 見捨てられても 一緒でしょ?

 

予告編

 

予告はまだありません。

 

ざっくり、あらすじ

 

私にはあなたしかいないのに。

 

ニューヨークを舞台にホームレスな若者たちの

痛くもあり、儚くもあるリアルを描いていた作品。

 

感想、思ったこと

この作品がグランプリを取るとは思ってもいなかったです。いや、本当に。なかなかパンチのある作品だとは思ったけど、そこまで力があるのかなっていう印象でした。なにはともあれおめでとうございます。

■痛々しいニューヨーク

この作品は主演のアリエル・ホームズ自身の経験を基にした話であることがポイントで、ニューヨークに住む若者のリアルが反映されているんですよね。と言ってもニューヨークに住む若者じゃないから実態は知らないですけど。こうやって映画を通して知ると、平和な狭い世界で生活してるなと実感してます。正直、ほとんど作品に対する情報が入ってこないので、もっと違った話を想像していたんですけど、違った。舐めてました。

 

主人公ハーリー(アリエル・ホームズ)はイリヤ(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)のことが狂おしい程好きで「あなたのためなら死ねる」とカミソリでリストカットするところから話が始まるのですが、いきなり痛い。肉体的なリストカットもそうですけど、精神的にも病んでいる彼女自身が痛い存在なんですよね。ドラッグがなければ生きていけないですし。彼女以外もみんなドラッグ中毒。

登場する人たちはどいつもこいつも大丈夫かよっていう状況で、でもそんな彼女たちしか映さないんですよね。ニューヨークという色々な人がいるはずなのに自分勝手に振舞う彼女たちの姿しか映さないんですよ。周りの人がどんな目で見ているのかなんて描写がない主観的な語り口でひたすら映し出されるニューヨークと喚き散らす若者。自分のことを演じるアリエルの説得力も相まって、役者役者させてないからドキュメンタリーのような感じがあって面白いな、なんて。ニューヨークって華やかなイメージだったけど、こんなところなのかよと思ってしまう程に痛々しかったです。

イリヤ役のケイレブ・ランドリー・ジョーンズって実物めっちゃ美しい(これが適切な表現かはわからない)のに、映画の中じゃ完全にイっちゃってる汚いヤツになってるから、結構ビビりました。色がない役が本当に似合うなと思います。彼は。X-MENとか出てるけど。

クライマックスで虚ろな表情で歩くハーリーの姿は何だか切なく、儚さがありましたね。幻想的。決して後味がいい話ではないですけど、こうしてアリエル本人が女優として活動していくのであれば、神様は見捨ててなんかいないんだろうなって思いますよ。

 

■迫り来る映像と音楽

登場人物ばかりを見せるっていう話をしたんですけど、それはクローズアップが多いからなんですよね。周りがどういう状況か関係ない。イリヤとドラッグさえあれば、他はどうでもいいと言わんばかりの映像は好きでした。ボケの強さや色味とかも含めて。手持ちカメラ特有の揺れもうまく作用していましたね。

この作品はノイジーで不協和音的な電子音楽が効いているんですが、それがたまらなく好みでした。不穏な感じのする音楽っていいですよね。希望と絶望の狭間をさまよっている彼女たちにぴったりだなーって思いながら見ていました。上映終了後に「冨田勲の音楽を使っていて日本との繋がりがある」なんて話を監督自身がお話されていて、少し嬉しくなりました。日本を代表するシンセサイザーの匠ですからね。

 

と、まぁ色々と褒めてきたのですが、この映画を観るのはなかなか体力がいるなって思うんです。上映時間93分なんですけど、多少長く感じ、疲れました。内容が内容なだけにいい意味での疲れではないんですよね。ずっとドラッグ中毒ホームレスを観せられ続けるんですよ。辛いですよ、そりゃ(笑) ドラッグなどニューヨークのストリートのリアルが正直、自分とは無縁すぎてそこまで入り込むことが出来なかったっていうのもあるのかなー。うん、映画の中の時間の経過が不明瞭というか時間の概念がないんじゃねーかっていうくらいに自由に映していたっていうのもいいことであり、欠点なんじゃないかなって思います。あっちこっち行って散漫になっているとかではないんですけどね。朝から観た自分が悪いんですけどね(笑)

 

決して、「面白い!」ってなる作品ではないのですが、邦題が変わって劇場公開されるんですかね。

 

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神様なんかくそくらえ

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