[映画の感想]『IT イット “それ”が見えたら、終わり』青春スプラッター快作。ピエロもいい感じ。

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[映画の感想]公開前から煽りに煽ってくれた感じがあるのだけど、これは面白い。ただのホラー映画と思ってはいけない。青春スプラッター劇。少年少女の頃に誰もが感じる、あの恐怖は”それ”となって現れる。怖いか、怖くないで言うと、怖くないかも。

IT

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目次

IT イット “それ”が見えたら、終わり

IT/監督:アンドレス・ムシェッティ/2017年/アメリカ/135分

劇場公開日:2017年11月03日劇場公開

映画川柳

この怖さ 子どもならでは 想像力

ざっくり、あらすじ

気味の悪いピエロが見えます。

大雨の日に弟が行方不明となり、悲しみに暮れるビル。彼の前に現れた”それ”。学校の友達の周りでも目撃され、行方不明になる子どもたちも増えていく。勇気を出して、”それ”と戦うことを決意した、少年少女たちの青春スプラッター活劇。

感想、思ったこと

ただただ、ピエロの怖い映画だと思ってました。舐めてました。怖くありませんでした。これは誰もがきっと経験する幼い頃の想像力との戦い。スティーブン・キングってすごいね。こんなにもキラキラした青春活劇になっているのだろう。Netflixで観てるドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の子が出てて、なんかダブった。ああ、青春。

■「怖い」というか「痛い」要素が強い

ホラーっていうと、怖い映画をイメージ。音で驚かしたり、見えたらいけないものが見えるとか、視覚的に、聴覚的に、精神的に「怖い」を与えて、楽しませてくれるヤツ。もちろん、今作にもその要素はいっぱい詰まっているのだけど、それよりもスプラッターな演出の方が印象的で「怖い」というよりかは「痛い」「グロい」そんな感じ。

冒頭から、だいぶ痛い。そのせいもあるのかもしれないけど、怖いというか痛い映画。だから、怖いと痛いがイコールな人は観たらきっと楽しいけど、そうじゃない人は文字通り痛い目に遭うかもしれないなって思う。しかも、子どもが痛い目に遭うんだよ? 観ててツラくない?

■ピエロもトラウマの象徴か

夜中に目が覚めて、トイレに行きたい。けど、暗い。静か。怖い。いつも見ている天井に顔が見える気がする。みたいな幼さゆえの想像力が怖いに変わることってきっと少なからず誰もが経験したことなんじゃないかなって。大人に見えていないっていうのもちょっとしたポイントなんじゃなかろうか。

この映画で描かれる恐怖の姿ってそういうのに似ていて、「自分が怖いと思ったもの」言ってしまえば「トラウマ」との戦い。どうやって、恐怖に打ち勝つか。なんだろう、結局は自分の中での戦い。その様を少年少女を使って描くから、成長をより強く感じられて、ラストにグッと来るものがあった。終わり方は、まあ、そのずるいけどね。

怖い映画というよりは「(心の)痛みを克服して成長する、甘酸っぱい青春映画」くらいの位置づけ。

それと賛否両論なピエロさんですが、そんな想像力ゆえの恐怖だから、奇怪な動きをするのかなって。こうだったら、怖いなって想像しちゃう子どもたちの発想なんだよね、アレって。中の人はあのイケメンの名家、スカルスガルド一家のご子息でございますので、安心してくださいね。イケメンですよ。

もはやこれはコミカルすぎて笑いなのですが、そう見えない人には気味が悪く、怖いのだろうけど。ピエロがあんな楽しそうなダンスしてるんだよ。笑うところじゃん。と思って笑うと、隣の人からの視線を感じます。ここで笑ってるお前が怖いよってか。やめてくれ。

“それ”が見えたので、おわり。

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