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[映画の感想]『寄生獣』ミギーがいい! 東出昌大の怪演が楽しめる

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どうも、映画おバカ・manabu( @mnbspark )です。今から約20年ほど前に連載をされていた漫画、「寄生獣」の実写映画化ということなんですが、原作漫画が発表された頃まだ生まれていなかったので、最近の作品かと思っていました。結構、びっくり。

タイトルインがかっこよかったのとエンドロールはBUMP OF CHICKENかつちゃんと作られているので、最後まで観て欲しいですね。完結編に続く。VFXの技術はさすが山崎貴監督って感じです。

(C)映画「寄生獣」製作委員会

 

目次

寄生獣

基本情報

劇場公開日:2014年11月29日

日本/2012年/109分/PG12

監督:山崎貴

音楽:佐藤直紀

出演:染谷将太/深津絵里/東出昌大/橋本愛/阿部サダヲ ほか

あらすじ・解説

謎の寄生生物と共生することになった高校生・泉新一の数奇な運命を描いた岩明均の伝説的人気コミック「寄生獣」を、「永遠の0」の山崎貴監督が実写映画化した2部作の前編。ある日、人間の脳を乗っ取って肉体を操り、他の人間を捕食する「パラサイト」と呼ばれる謎の寄生生物が出現。平凡な高校生活を送っていた泉新一も、一匹のパラサイトに襲われる。しかし、新一の脳を奪うことに失敗したパラサイトは、そのまま右腕に寄生し、自らを「ミギー」と名乗って新一と共生することに。当初は困惑した新一も、次第にミギーに対して友情に近い感情を抱くようになるが、やがてパラサイトと人間とが殺し合う事態が発生。新一とミギーもその争いに巻き込まれていく。主人公・新一役を染谷将太が務め、深津絵里、橋本愛ほか豪華キャストが集結。脚本は、「ALWAYS 三丁目の夕日」や「探偵はBARにいる」など人気シリーズを手がける古沢良太。

映画.com より

鑑賞記録:2014年11月29日

思っていたよりも全然面白かった!

期待しておらず、大変失礼いたしました。監督があの山崎貴監督ということでやらかしてくれるんじゃなかろうかと別の期待もしていたのですが、期待を裏切る程にやってくれていました。すげー。

(C)映画「寄生獣」製作委員会

物語の軸となっているのは、母と子のドラマ。もちろん、寄生生物がどうのこうのっていうところもあります。人間を食べることはどうなのか。人間が他の生物を食べるのはどうなのか。共存することはできないのか、などなど人間の行いに対して考えさせられるテーマのある作品になっていました。

このあたりは原作でも同じように扱われていることなんでしょうね。未読なのですが、今ものすごく原作を読みたくて仕方ないので買います。

VFXのクオリティは邦画史上最高レベル

この映画は邦画にしては、VFXのクオリティが高かったなと思います。クオリティが低いと違和感を感じてしまい、物語に入り込めなかったりするのですが、よく動くし、しっかり溶け込んでいました。エンドロールを見ながら、そのクオリティの高さに納得したのですが、ゲーム制作会社が参加してるんですよ。

「ドラゴンクエスト」シリーズ「ファイナル・ファンタジー」シリーズのやスクエア・エニックスと「メタル・ギア・ソリッド」シリーズの小島プロダクション(コナミ)。スクエニがモーションキャプチャー、小島プロダクションが3Dスキャンとゲーム好きも注目の協力ですよね。そのおかげであの顔がぱっかーって開くシーンもナチュラルにそして気持ち悪く表現されていて、日本のCG技術の賜物って感じがして興奮しました。

(C)映画「寄生獣」製作委員会

全体的に冷たい映像で、暗めのグロ描写なので意外とグロさを感じなかったので、もっとやってくれ!と思っていたのですが、他の人に聞くとなかなかグロいみたいです。PG12だからといって気軽にいくと痛い目に遭うかもしれません。注意してください。確かに直接的な人体食事シーンとか胴体切断とかまぁ色々ありますからね。どことなく中島哲也監督作品っぽいな、『告白』っぽいなと思ったら撮影監督が阿藤正一でなんか納得してしまったり。

音楽は今、売れに売れている佐藤直紀。ヒット作品の裏にだいたいいつもいる気がします。今年で言うと『るろ剣』シリーズや『STAND BY ME ドラえもん』あたりですかね。音楽にどことなく、るろ剣っぽさを感じたのはそういうことですね。

橋本愛の無駄遣いと怪演・東出昌大

この作品を支える要素のひとつに主演の染谷将太の演技が光ってることがあるなと思います。何もないはずなのにあんな表情やこんな表情をしてくれて、先日観た某邦画の時の無駄遣いさ加減がより際立ちますね。今後の日本映画界に欠かせない俳優です。

それから、新一の右手に寄生した生き物”ミギー”を演じた阿部サダヲもよかったです。いい感じにウザい。あと、深津絵里の不気味さと白衣が似合うったらありゃしない感じ、なんなんですかね。彼女はキーパーソンでここでも”母”が描かれているので注目ですね。

東出昌大!もう彼のハマり具合もなんと言ったらいいのでしょうか。演技の下手さを上手く利用していて、寄生された人間というぎこちなさ、完璧なんじゃないでしょうか。あれは上手い。

(C)映画「寄生獣」製作委員会

そんな東出昌大演じる島田に襲われる橋本愛。なんだあのシーンは!天使か!いや、あれが観れるだけでも価値があるんじゃないですかね。

期待よりも面白かったので、これは完結編に期待ですね。本当に。

原作ファンからは色々と文句があるのかも知れませんが、これはこれで全然いいと思います。多少の薄味感と説明的な香りもありますが、全然許容範囲です。山崎監督の過去作品にある「お涙頂戴致します!」感がないので自然に観れると思います。面白かった。個人的にはもっとグロくして欲しいんだけど、ダメですよね。

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