『室井慎次　敗れざる者』室井さんのその後を描く、踊るシリーズ復活／ネタバレなし[映画の感想]

どうも、映画おバカ・manabu( @mnbspark )です。『踊る大捜査線』シリーズのスピンオフ作品、『室井慎次　破れざる者』観ました。踊るシリーズに登場する室井さんこと室井慎次が警察をやめたあとを描く映画で、故郷の秋田で新たな人生を歩み始めるが、平穏な日々は長くは続かず、事件に巻き込まれていく、的なお話でした。2部作になっている前編なので、とにかく風呂敷を広げまくっているなあという印象。

室井慎次　敗れざる者

あらすじ・解説

これまで現場の捜査員のために戦い続け、警察の組織改革に挑むなど波乱に満ちた警察人生を歩んできた室井慎次。27年前に青島と交わした約束を果たせなかったことを悔やむ彼は、警察を辞めて故郷・秋田へ帰り、「事件の被害者家族・加害者家族を支援したい」との思いから、少年たちと穏やかに暮らしていた。ある日、室井の前に謎の少女が現れる。彼女の来訪とともに他殺と思われる死体が見つかり、室井はその第一発見者となってしまう。その少女・日向杏は、かつて湾岸署が逮捕した猟奇殺人犯・日向真奈美の娘だった。

映画.com より

鑑賞記録：2024年10月12日　TOHOシネマズ川崎　スクリーン7

室井さん、秋田に帰る

『踊る大捜査線』シリーズといえば、1997年にテレビドラマからスタートして、劇場版があって、スピンオフ作品があってと多くの作品が公開されている人気シリーズ。幼い頃にドラマや映画(レインボーブリッジのやつとか)を観たなあという記憶です。もう20年以上前か、あれ、やばい。

今回は踊るシリーズから室井さんにスポットライトを当てた二部構成の映画。しかも警察辞めて、秋田に帰った室井さんということで、大自然の中で暮らすおじいの話になっていました。事件、起きるか不安になりますね。

室井さん以外はほぼ初登場

秋田で田舎暮らしする室井さんの話なので、これまでのシリーズに登場したキャラクターは皆無。室井さんと一緒に暮らす子供には『カラオケ行こ！』が記憶に新しい斎藤潤さんがいたり、迷い込んできた女の子は福本莉子さんだったり、あと秋田犬ね！犬！犬がいい。犬、最高！

雄大な自然も相まって何となく画面は耐えてました。室井さんってそんなに喋るほうでもないから、基本的に地味なトーンで、何も起こらないし、やっぱり不安になっていきますね。

きっと後編ですべて回収してくれるんだろう

初登場のキャラクター、設定も多いので2時間弱どうしても説明的なシーンが多くなってしまっています。前後編の2部作はまず前編で種撒いて、後編で回収していくことになるものです。なので、今作で撒かれた種が点でしかなくても、きっと後編で大きく育って回収されるのだろう、と。

地味とか何も起きないとか言ってますが、一応事件ぽいことは起きます。お馴染みの音楽とか流れるとやっぱアガるし、盛り上がりもします。が、決して派手ではなく、レインボーブリッジも封鎖しないのでどこか物足りなさがあるんですよね。ただ、製作陣のこのトーンで室井さんはやるから、っていう意思でもあると思うので、後編もおそらくこのトーンで人間ドラマ見せてくれると期待します！