[映画の感想]『つぐない』、『プライドと偏見』のジョー・ライト監督が贈る『ゼロ・グラビティ』に匹敵するような3D体験をさせてくれるファンタジー映画です。今回は浮遊感を味わえるMX4Dの体験もしてきたのでそれも合わせて書いていきます。
PAN ネバーランド、夢のはじまり
PAN/監督:ジョー・ライト/2015年/アメリカ/112分
劇場公開日:2015年10月31日劇場公開 公式サイト
映画川柳
美しい 青い瞳で 空を飛ぶ
ざっくり、あらすじ
ぼく、ピーターパンになる。
母親に捨てられて孤児院で暮らしていたピーター(リーヴァイ・ミラー)はある日、海賊にさらわれてネバーランドに行くことになる。そこで、母親探しの大冒険をするピーターの成長を描いた作品。
感想、思ったこと
面白かったです!いやー映像の美しさに見とれている間に終わっちゃうし、もうどうしようもないです。
■美しい映像と冒険ファンタジー
映像が美しいのは、ジョー・ライト監督って言われれば納得してしまうんですが、やっぱり作品ごとの世界観を作り上げるのがうまい方です。映画が始まれば、すぐにその世界に引きこまれてしまうので、気付けばピーターを応援してしまっていました。
ただ、ピーターパンと聞くとディズニーアニメショーンを連想してしまうと思うのですが、それとは別物の作品です。「ピーターパンがピーターパンになる」お話になってます。なので、宿敵フック船長は仲間です。この辺りはその後の含みがあるので、フック船長と言えばということを知っているとちょっとニヤニヤできたりしますね。
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泡やキラキラだけで表現していくシーンの数々が美しいのは当たり前なのですが、ピーター役のリーヴァイくんの青い瞳が一番美しいです。クライマックスの瞳エピソードは必見です。私は何度観てもある作品がよぎって笑ってしまいます、失礼ながら。
リーヴァイくんの瞳が美しすぎるのは事実です。間違いありません。
リーヴァイくん、欲しい。
そんな、作品を盛り上がるジョン・パウエルのスコアも素晴らしいです。最高です。スコア以外の挿入曲も作品の世界に合ってるのか、合ってないのかわからないレベルで耳にこびりつくのですが、最高です。
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■MX4Dでもぜひ!
今回、通常の3D版とMX4D版の2種類で鑑賞したのですが、もう3Dは必須として、余裕などがある方は4Dでの上映での鑑賞も強くオススメします。
広く空間を映す場面が多いので、奥行きというものを感じられる3Dは非常に合っていました。それに加えて、ピーターパンということで「空を飛ぶ」となると上下の空間を活かした映像も出てくるのですが、これにもやっぱり3Dの効果が大きく関わってくるので、苦手でなければ3Dがいいのかなーと思います。
飛行船の浮遊感、ピーター・パンと共に空を飛ぶ感覚を座席の動きで体感できるので、それはもう楽しい以外の何物でもないです。
風や水しぶきなどの演出も程よくて、作品への没入を助けてくれます。
気になった演出として、においがあるのですが、なかなか強烈なにおいで本当はいらないんじゃないかと思うような臭さなので、楽しみに劇場で体感してみてください。
ピーターの成長をファンタジーな世界と共に見せてくれるので、ワクワクできるし、気持ちはピーターを応援することになるし、楽しい映画です。
そして、間違いなく3D映えする映像作品でもあるので、劇場で観ることをおすすめします。
予告編