どうも、映画おバカ・manabu( @mnbspark )です。白石晃士監督が贈る、Jホラーの新たな傑作、観ました。ちゃんと怖いホラー演出と「そうきたかー」と唸る怒涛の展開。原作の漫画も知らなかったのでより楽しめたのかもしれないですが、めっちゃ楽しかった。怖いのが苦手な人にはおすすめできないけど、気になってる人は情報入れずにすぐ観てほしい。
サユリ
●ちゃんと怖いホラー演出の数々
●霊や死に勝つものとは
●ネタバレ不可避の怒涛の後半戦
原題:サユリ
劇場公開日:2024年08月23日
日本/2024年/108分/R15+
監督:白石晃士
音楽:石塚徹/鈴木俊介/田井千里
出演:南出凌嘉/根岸季衣/近藤華/梶原善/占部房子/きたろう ほか
あらすじ・解説
押切蓮介の同名人気ホラー漫画を「地獄少女」「不能犯」の白石晃士監督のメガホンで実写映画化。
念願の一戸建てに引っ越してきた神木家。夢のマイホームでの生活がスタートしたのもつかの間、どこからか聞こえる奇怪な笑い声とともに、家族が一人ずつ死んでいくという異常事態が発生。神木家を襲う恐怖の原因は、この家に棲みつく少女の霊「サユリ」だった。一家の長男・則雄の前にもサユリの影が近づき、則雄はパニック状態に陥る。そこへ認知症が進んでいるはずの祖母・春枝がはっきりと意識を取り戻して現れ、「アレを地獄送りにしてやる」と力強く言い放つ。則雄は祖母と2人、家族を奪ったサユリへの復讐戦に挑む。
映画.com より
鑑賞記録:2024年09月01日 新宿バルト9
白石晃士監督の安心と安定なホラー描写
白石晃士監督といえば、ドキュメンタリータッチのホラーを色々やってるイメージがあったのですが、『サユリ』は完全にエンタメ。あ、でもバトルのも好きか。映画の前半戦は引越し先が呪われたお家でした、って感じのザ・ホラー映画って感じでちゃんと怖い。ちゃんと嫌。このあたりの目を逸らしたくなる映像や展開は安心・安定のそれって感じ。だからこそ、からの、な後半戦がバッチリ効いてくるんだろうな、と。
霊や呪い、打ち勝つために必要なこと
ホラー映画ってだいたいがどうにかこうにか「成仏させる」のがゴールになるかな、と思うんですが『サユリ』は違うんですよね。真正面から戦う。文字通り戦う。これがこの作品の面白さでもあって。霊や呪い、死に負けるな、生きてる方が強いんだぞと熱くぶつかってくるんです。だから、観ている側もうぉおおおおおってアドレナリン出ちゃうみたいな。あれ、ホラー映画観に来たんだっけ、と。
不謹慎な某セリフについては色々思うことはあるけど、生(性)のエネルギーが、死の恐怖に立ち向かう力として描かれていて、なるほどな、と。主人公の則雄が、性的な衝動に戸惑いながらも、それを力に変えていく姿とかね、なんか応援したくなるよな。
とにかく、ばあちゃん。
これ以上いうとネタバレになってしまうので、これ以上は本当に何も言えないのですが、後半の怒涛の展開はたまらんです。とにかく、何も知らないうちに観てほしい。ただ少し痛いシーンが多いので、苦手な人はお気をつけてください。
おわり