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[映画の感想]『センセイ君主』イケメン教師と胸キュンを超える、胸ボンババボンな恋愛を。

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[映画の感想]今をときめくイケメン俳優・竹内涼真とこれまた旬の浜辺美波のコンビで描く、コミカル青春恋愛物語。ひどいと言えばひどいけど、案外慣れてしまうのも事実。これ、拒否ってしまう人も多そうなんだけど、思っていたよりもハマってしまった。癖の強い作品。とりあえず、ファンは見に行け。

センセイ君主

(C)2018 「センセイ君主」製作委員会 (C)幸田もも子/集英社

目次

センセイ君主

監督:月川翔/2018年/日本/104分

劇場公開日:2018年08月01日劇場公開

映画川柳

好きな人 好きなもの、こと 全力に

ざっくり、あらすじ

センセイのことが好きになっちゃいました。

彼氏ができずに悩む惚れやすい性質のさまるん(浜辺美波)は、突如赴任してきた数学教師・弘光由貴(竹内涼真)にひょんなことから恋をする。絶対落ちないと自信たっぷりなセンセイVS恋に全力なさまるんの戦いを描く作品。

感想、思ったこと

予告編の質が高くて、「ちょっとこれ、もしかしたら面白いやつ」なんて思っていたのだけど、良くも悪くも期待していたものではなかった。予告には騙された。全然音楽でポップな感じねーし、ひたすら浜辺美波一人で空回りしてるし、何なの。だがしかし、思っていたよりもこの癖の強さにハマってしまいました。むむむ。

■先生と生徒の禁断の恋愛をコミカルに描く

もう何というか、青春恋愛物語と言ってしまうと、幼馴染とのソレだとか先生との禁断のソレとか。センセイ君主も言ってしまえば、その類なんだろうな、と思いつつ。ここまでコミカルに振り切った作品ってあったっけなんて思うほど、割り切った演出。

専制君主と掛けたであろうタイトル通り、俺様絶対なセンセイと女性生徒の物語。原作漫画があって、その雰囲気を最大限に活かして映画化したらこうなったんだろうけど、冒頭からぶっ飛んでいる。「すき家で何杯牛丼を喰うんだ、この女子高生。しかも大声で独り言言ってやがる。痛すぎやしないか、やばいぞ、これ。」ときっと誰もが思う。

この映画最大の見どころであり、受け入れ難関ポイントがここにある。

コミカルすぎる。マンガの実写映画とはいえ、ここまでやっちゃいます?っていうレベルで浜辺美波がぶっ飛ばす。浜辺美波と言えば、昨年公開の『君の膵臓をたべたい』で一躍注目を浴びて、最近はいろんなところに引っ張りだこ。落ち着いた役柄が多かった印象だけに、驚き。そんな彼女が変顔も厭わずに、もうなんならブスを演じている。すっげーオーバーなわざとらしすぎる演技で。
彼女の役・演技の振り幅の広さを思い知るのと同時に、これに約2時間付き合えるかどうか問題が発生。この主人公のキャラ設定からしてもう色々崩壊しているから、言ってしまえばひどい映画。ひどいんです。まじ。先生も頭おかしいし。セリフがいちいち臭かったりするし、もうやだ。

川栄李奈演じる親友のアオちんはいいキャラしてて、可愛い。彼氏役がまさかの矢本悠馬で何かちょっと安心した。ここは何か抜群の安定感を見せてきた。

これらを受け入れると何か最後の方すっげーいい映画だったんじゃねという感覚麻痺が味わえる。これこそ映画の神秘。

■実は中高生をターゲットにしてないんじゃないか

自分が観に行った回の客層のほとんどが友達同士で来ている女子高生・女子大生くらいの方々で、メインターゲットだろうなと思いながら一人鑑賞。

高校生が主人公だし、そりゃまあそうだよなって感じなんだけど、小ネタの数々が絶妙にジェネレーションギャップしかなくて、実は20代後半から30代くらいの10年くらい前に高校時代を過ごした層を狙って作られたんじゃねーかと思うようになる。ミスチル、ジュディマリ、スラムダンク。絶対10代向けの小ネタじゃねーよ。

たしかに高校時代ってなんだか振り返ると、魔法が掛かったかのように色々なことがキラキラした思い出のように蘇る。もう10年前だけど。体育の先生にキャッキャしてる女の子とかいた(気がする)。何かそういう憧れというか夢物語のような妄想が爆発しているのが、このセンセイ君主という作品なんじゃね、と思った。

だから、実写映画を観に行くというよりかは2次元の作品を観に行くくらいの気持ちでいた方が、リアリティを求める必要もないし、「こんなんありえねーよ」なぶっ飛んだ設定も受け入れやすくなる気がした。

■気付いたら感情移入していた

「大好きな先生を喜ばせる」ということに全力になるさまるんを観ていたら、何故だか、だんだんと「頑張れ」と思っている自分がいた。真っ直ぐな人を見ると自然と心が動くのだろうか。わたし、そんなに素直な人間じゃないはずなのに。けど、好きが空回りするのって何かわかる。わかるんだよ。

でも、一番びっくりしたのは、先生の気持ちがちょっとわかってしまったこと。「あ、その気持ち知ってる」と思わず感じたシーンは何か切なくて、じんわりしておりまして、自分でもこの映画でこんな気持ちになるとは思ってなかったです。全編を通して、とにかくコミカルな作品なのにクライマックスはしっかり落としてくるあたりやりおる。というかクライマックスの一連の流れが出来杉くんなのに、うますぎてビビる。

そしてだな、ラストカットが好きすぎて、こういうの好きなんだよ。ずるいよと一人ニヤけてしまった。別に浜辺美波も竹内涼真もファンでも何でもないんだけど、こりゃ好きな人が多いのもわかる、と勝手に納得。ラストシーンではなく、ラストカットはマジで必見。
ちなみに竹内涼真ファンの方への朗報としては、「大画面で鎖骨が拝める」ということだけお伝えできればと思います。

■好きは人を全力にさせる

自分だけかも知れないけれど……大人になって、年を重ねるごとに好きな人やもの、ことに全力になることってなくなった気がする。しれっとそんなことが描かれているから、好きなことから離れていた自分には何かずこーんって感じで響いたのかも知れない。
あ、もちろん、映画に対してはいつも全力なんだけど。それでもどこかで理性が働いて、自分のことを落ちかせようとしちゃうよね。

真っ直ぐに、全力で誰かを好きになって、「誰々のことが気になってるんだ!好きなんだ!」なんて友達と話ができていた頃が懐かしく思うほど。
なんの話をしているんだか、わからなくなってきたけど、この映画を観て、好きって気持ちが突き動かすものってすげーなってことを思い出した。

ダメなところの方が断然多い作品。それは間違いないけど。ハマったら熱いラブコメ。

「好き」って何だっけな、そんな気持ちを忘れている世代に向けた、青春フラッシュバック映画だったりして。

あー胸ボンババボンなこと起きないかなー。

おわり

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