[映画の感想]『マイ・ファニー・レディ』絡み合う笑いの連鎖

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マイ・ファニー・レディ

(C)STTN Captial, LLC 2015


[映画の感想]2014年の第27回東京国際映画祭で上映された『シーズ・ファニー・ザット・ウェイ』が『マイ・ファニー・レディ』と邦題を改め、いよいよ公開となります。映画祭の上映で鑑賞した感想になってますが、非常に面白い作品なのでおすすめです。

目次

マイ・ファニー・レディ

She’s Funny That Way/監督:ピーター・ボグダノヴィッチ/2014年/アメリカ/93分

 

劇場公開日:2015年12月19日

鑑賞日:2014年10月27日 【第27回東京国際映画祭】TOHOシネマズ六本木 スクリーン7 にて

 

映画川柳

 

そうだった 世間は意外と 狭いもの

 

予告編

 

見つかりませんでした。

 

ざっくり、あらすじ

 

私の人生はこうして始まった。

 

元コールガールをしていた女優のインタビューを軸に

彼女の女優人生がどう始まったのか描かれる作品。

 

感想、思ったこと

■とにかく笑った!

面白かったです、これは。何がいいって下品な笑いではないというところ。もちろん、下ネタも大好物ですが、こういった会話劇や行動から起こる笑いの方が素直に笑えていいなと思います。海外の方も多く参加されている国際映画祭ならではなのかも知れませんが、劇場中で笑いが起こり、声を出して、手を叩いて、そんな映画体験ができたことも含めて面白かった。何十、何百と映画館に通っていてもこんな経験は経験したことないくらい楽しかったです。

話は元コールガール(デリヘルみたいなもん)だった女優のインタビューで語られている風に展開していくのですが、テンポよく展開されていくので飽きずに最後まで一気に駆けていきます。「私が女優になるきっかけになる話はね、こんなにおかしかったのよ」というような感じなんですけど、あんなこと起きてたら忘れられないし、そりゃ話したくもなるよなっていうような内容です。それも、群像劇になっていてあの人とこの人にこんな関係が!おお、そう絡むか!みたいな感じで進んでいくので、笑いながら身を乗り出してしまいました。世間は狭いですね(笑)

 

ピーター・ボグダノヴィッチ監督の作品ってほとんど観たことがなかったので、ちょっとこれから観ていきたいですね。ウディ・アレンの会話劇のような雰囲気があったんですけど、それよりも映像で見せてくれる感じの作品でしたね。『ミッドナイト・イン・パリ』の主演オーウェン・ウィルソンが今作でも振り回されてるというところもそう感じさせるのかもしれません。

 

■まさかの結末。

このどこまでも笑える作品のラストにはとある方が出演していて、劇場が一番盛り上がりました。その方がその方らしい発言をしてくれるおかげで、皆大満足といった感じで拍手喝采でした。誰が登場するのかは劇場公開された際にぜひ確認して欲しいなと思います。まさかの登場に一瞬目を疑いましたけど、いいところ全部持っていってくれましたね。愛に溢れた素敵な作品でしたね。

それから個人的に気に入ったのはタイトルバック(映画のタイトルやクレジットが出てくる部分)が可愛かったことですね。カラフルなんだけど落ち着きのある色使いに、フォントのデザインも相まって可愛い可愛い。いやーもう一度観たいですね。

 

ジェニファー・アニストンはやっぱりナイスなコメディエンヌですね。主演のイモージェン・プーツも可愛いかったし、本当にいい作品と出会えたなと思います。そんなに興味がなくてもこうして観ると意外とハマってしまうことがあるんですよね。そういった映画との出会いができるのも映画祭ならではだなーと思います。

 

関連作品

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映画ではないんですけど、これぜひ読んでみたいです。分厚いけど。

 

マイ・ファニー・レディ

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