[映画の感想]12月4日より公開となる『007』シリーズ第24作目『007 スペクター』先行上映で観てまいりました。ダニエル・クレイグ版の集大成とも言えるような作品になっていて、相変わらずのカッコよさにニヤけてしまいました。ボンドガールのレア・セドゥもたまらんです。
007 スペクター
Spectre/監督:サム・メンデス/2015年/アメリカ/148分
劇場公開日:2015年12月04日劇場公開 公式サイト
映画川柳
私たち これからどこに 行くのかな
ざっくり、あらすじ
お前を殺しにやって来た
前作『007 スカイフォール』から話は続き、ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、ある男(クリストフ・ヴァルツ)を追う手がかりになる情報を持つマドレーヌ(レア・セドゥ)と出会い、共に男を追っていく姿を描いた作品。
感想、思ったこと
スパイ映画大豊作の2015年最後のスパイを飾るのはやっぱり、この男ですね。ジェームズ・ボンドはかっこいいっす。
今回もプレイボーイっぷりは健在です。いやーかっこいいっす。
■ダニエル・クレイグ四部作
6代目ジェームズ・ボンドを演じているダニエル・クレイグ版は今作で4作目になります。『007 カジノ・ロワイヤル』、『007 慰めの報酬』、『007 スカイフォール』と続いてきた作品の雰囲気もありつつ、過去の『007』シリーズをも踏襲した、ダニエル・クレイグ版の集大成とも呼べる作品になっていました。
というのも、ダニエル・クレイグ版の過去3作との繋がりのあるストーリー展開を見せるんですよね。特に前作『スカイフォール』は復習必須かな、と思います。にしても、色々過去作にあった諸々が繋がっていくのは面白かったです。
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なので、この『スペクター』までを一区切りとした、ダニエル・クレイグ版の4部作が出来上がったのかな、と思います。
そして、今回撮影をホイテ・ヴァン・ホイテマが担当しており、映像美が過去にも増して光を意識しているように感じました。物語中盤から本領を発揮してきます。カーチェイスシーンの美しさといったらもう映画館で観るしかないです。
ただ、とろけるような映像は抑えられていて、観やすかったですね。冷たい温度を感じないのはホントにいいですね。
オープニングとか、もう、何あれ。あーもう何なの、これ。
Sam Smithの主題歌もよかったです。想像以上に自然な流れで驚きました。曲単体だけを聴いた時はオープニングで大丈夫かなと思いましたが無駄な心配でした。正直、映像はいいのだけど、曲調がエンドロールっぽくてそこまでの高揚感を失せさせることになってしまったのが、残念でした。曲もいいし、映像もいいんですけどね。
そして、何故だか『ドラゴンタトゥーの女』を想起してしまった。
■ボンドだけではない、キャラクターたち
今作では、ジェームズ・ボンド以外のキャラクターたちにも動きがしっかりあってそれぞれのファンは楽しめると思います。
マネーペニーやMもしっかり動きまわっているので、物語に幅が出ていました。特に今回活躍するのはベン・ウィショー演じるQですね。いやーQが可愛いです。何ですか、彼は!と思わずにはいられないです。
ちょっと、内股気味に座ってボンドを出迎えるQ、必見です。
キャラクターとは言えませんが、『007』シリーズではお馴染みの車、アストン・マーチンがくそかっこいいです。あのフロント、只者ではない車の顔です。
シリーズをこれまで楽しんできた人は楽しめると思いますし、あんまり知らないっていう人はここから始めるのもいいのかな、と思います。
個人的には期待値が高すぎて、物足りなさを感じてしまいましたが、ここ3作にあった硬派なボンド像が今までのチャーミングさを取り戻したような描写は観ていて本当にニヤついてしまいました。
何はともあれ、ダニエル・クレイグ版のジェームズ・ボンドは一区切り着いたように思います。ただ、次はいよいよ第25作目です。何が待っているか今から楽しみで仕方ありません。
エンドロールにPIKACHU(ピカチュウ)がいた気がするんだけど、気のせいかな……もう一回観ようかな。
予告編