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[映画の感想]『天気の子』美。新海誠ワールド全開。スポンサーの洪水がすごい。

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[映画の感想]『君の名は。』の超特大ヒットから早いもので3年。まだまだ前前前世って流行ってる気がしちゃうのに、時の流れって恐ろしい。たったの3年でまたこんなクオリティの作品をぶち込んできた新海誠監督、すごいわ。次はどうするんだろうか。

天気の子

(C)2019「天気の子」製作委員会

目次

天気の子

Weathering With You/監督:新海誠/2019年/日本/114分

劇場公開日:2019年07月19日劇場公開

映画川柳

東京と 天秤に乗せ どうしよう

ざっくり、あらすじ

世界のカタチを変えてしまった。

家出をして東京にきた穂高(C.V 醍醐虎汰朗)は、祈るだけで100%の晴れ女・陽菜(C.V森七菜)に出会う。2人で晴れにするビジネスを展開し、色々あって、晴れ女の秘密がどうのこうのする話。追われて逃げて、追われる。そんな感じの物語。



感想、思ったこと

現象と化した『君の名は。』を撮った新海誠監督の最新作となれば、そりゃあまあ人集まるよね。そういうわけで、色々なプレッシャーがあったと思うけど、と感じながら、これだけの映像クオリティの作品を3年で作るって思うと恐ろしい人だよ、監督。すごい。

■超絶怒涛の美しい背景。そして、雨の描写

相変わらず、美しいです。東京を徹底表現しているから、「あ、ここ知ってる」感でまず楽しい。聖地巡礼もしたくなるよね、そりゃ。田端駅行ってこようかなーなんて。

今回すごいなって思ったのが、雨の表現。こればっかりは観てもらわないとわからない気がするんだけど、とにかくすごい。『トイ・ストーリー4』でも雨の表現について触れているんだけど、それとは全く別物で、2次元の中で奥行きだったり、雨の量感をちゃんと描き切っているのに、ただただ驚き。しかも、お得意の空と光の表現も相まって、雨がなんか好きになりそうなくらい美しかった。

映画全体に雨が降っているから、そりゃこだわりにこだわりを重ねているんだろうなって。
それにしても、ナイスタイミングで公開されたよね。梅雨真っ只中、しかも今年は雨がとにかく多い。もちろん、近年の大雨災害みたいなのもどこかインスピレーションがあったのだろうけど。そうであれば、この映画の結末は受け入れていいのだろうか、なんて思いも。

■新海誠ワールドと言う名の気持ち悪さ

『秒速5センチメートル』とか『言の葉の庭』とか『君の名は。』だってそうだけど、ラブストーリーが大好き。その進化系と言ってもいい今回の作品
。いい意味でも悪い意味でも進化しているなーって。ヒットすればそりゃアンチも湧いてくるよね。

『君の名は。』にはどうしても結ばれることができないズレがあったし、相手の生きる小さな世界を守ろうとする話だったのに対して、今回はとにかく好きな人のためなら、世界なんかぶっ壊れてもいいんだよっていう振り切ったパターン。知るか、そんなもん!みたいな勢い。
これって『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』のシンジくんと一緒じゃんね。槍でやり直すんだーとか言っちゃうかも。そうか、自己犠牲。

個人的には男女の表現がちょっと独特で、これが許せない。性的な表現をちょいちょいギャグのように入れてくれるんだけど、これがちょっと気持ち悪くて。誰もそんなに胸の谷間なんか見てないよ。というか、それ必要なの?
これが笑えるならいいんだけど、なんかしつこく感じてしまって、ごめんなさい。そういうのいらないなーって。この辺、無神経さが光る。

言葉を選ばないなら、良くも悪くも気持ち悪いって感じ。生臭い。

■ファンタジーなはずなのにリアルを持ち込もうとする

超絶怒涛の背景美術のおかげでリアリティある世界観で、さらには『君の名は。』の再来に期待して、便乗したいスポンサープロダクトの数々が大洪水しているのが気になって気になって仕方ない。

今も色々コラボCMみたいになってるけど、Yahoo!知恵袋とかバイトルとかカップヌードル、からあげクン、ポテチ……もう途中からこれ探すの楽しみはじめたのは内緒。

しかも『君の名は。』と世界を同じにしていて、カメオ出演みたいなのもあって、これも観ていて楽しかった。これでまた『君の名は。』考察が再熱するかもしれない。

あとは、すごく気になった「銃」の扱い。メタファーというか、意味というか、何だろうたっぷり含みが持たされているはずなのに、あんまり機能していないような気がしてならなかった。

それ故に、ファンタジーさを殺し、無意味なリアリティが感動を邪魔しちゃう感じ。余計に主人公のエゴが目立ってしまう感じ。「一人の犠牲で世界が救われるならそれでいいじゃん」っていう大人と「いいわけないじゃん、そんなの」って反省とともになる主人公の対比はいいよね。結局世界は狂ってるわけで、受け入れよう。どうにもならないから。本当にそれでいいのか。

■まとめ

結局のところ、期待値ハードルが高くなりすぎていて、気になることはとことん気になってしまう、みたいな。よくないとはわかってる、わかりながらもやっぱり期待しちゃうよね。『君の名は。』と同じような布陣で挑んでるあたりもそういうことだろうし。

RADWIMPSとかね。耳に残るし、相性はすごく良いけど、スルメな感じ。前前前世のようなキラーチューン欲しいよね。オープニングがなかったからかな。

ここから、新海誠監督がどう舵を切るのかがすごく個人的には楽しみです。
男女の恋愛感情から離れたテーマの作品を撮るのか、それともこのままのテイストで攻め続けるのか、また3年後かな。

おわり

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