[映画の感想]『きっと、星のせいじゃない。』シャイリーン・ウッドリーとアンセル・エルゴートの等身大な青春に涙

どうも、映画おバカ・manabu( @mnbspark )です。公開前から期待していた映画だったのですが、よかったです。本当にいい映画を観たなと思います。普段、泣ける映画を観ようが泣かないのですが、途中からボロボロと涙が溢れてきてしまって大変でした。

末期ガンを患ったヘイゼル(シャイリーン・ウッドリー)は両親の勧めでガン患者の集いに参加するところからはじまります。そして、出会うオーガスタス(アンセル・エルゴート)と恋に落ち、人生で最も輝いた日々を送る姿を描いた作品です。大切な人に出会い、まっすぐに生きようとする青春物語。

(C)2014 TWENTIETH CENTURY FOX
目次

きっと、星のせいじゃない。

基本情報

原題:The Fault in Our Stars

劇場公開日:2015年02月20日

アメリカ/2014年/126分/PG12

監督:ジョシュ・ブーン

音楽:マイク・モーギス/ネイト・ウォルコット

出演:シャイリーン・ウッドリー/アンセル・エルゴート/ローラ・ダーン/ナット・ウルフ ほか

あらすじ・解説

不治の病にかかった若い男女の恋を描いた全米ベストセラー小説「さよならを待つふたりのために」(岩波書店刊)を、「ファミリー・ツリー」「ダイバージェント」のシャイリーン・ウッドリー主演で映画化し、全米で大ヒットを記録した青春映画。脚本を「(500)日のサマー」も手がけたスコット・ノイスタッター&マイケル・H・ウェバーが担当。末期のガン患者で酸素ボンベが手放せない少女ヘイゼルは、両親に言われて嫌々ながら参加したガン患者の集会で、片脚を切断して骨肉腫を克服した青年ガスと出会う。ガスは独自の感性をもったヘイゼルに恋をするが、ヘイゼルは相手を傷つけることを恐れて距離を置こうとする。しかし、大好きな作家の話題がきっかけで2人は距離を縮めていき、その作家に会うためオランダへ旅立つ。そして旅の最終日、ガスはヘイゼルに重大な事実を打ち明ける。

映画.com より

鑑賞記録:2015年02月20日 TOHOシネマズ ららぽーと船橋 スクリーン1

温かい涙が止まらない

映画を観る前にハードルを上げてしまうと楽しめないことが多いので、今作も「そうは言ってもね」程度に構えていた部分がありました。結果はハードルの設定もなんのそので飛び越えて来ました。その結果が涙ですからね。”気持ちの良い難病モノ”というと何だか不思議な言葉の響きになりますが、自分のボキャブラリー的に一番しっくり来ています。

難病モノの映画でイメージするのは、病気の主人公がウジウジしていて、それに同調する周りの人たちというようなジメジメ映画。「はい、ここで泣いてください」と主張されるようないわゆる”お涙頂戴映画”というイメージがあります。邦画がそういう作風が多いせいかな、と思います。今作もお涙頂戴ではありますが、ジメジメしていないんですよね。主人公が自分の状況をがっつり受け入れていて、死に対して向き合おうとしている姿勢が非常に前向きなんですよね。だから、気持ち良さがあるんです。そのあたりはさすが『(500)日のサマー』脚本家コンビって感じがしますね。

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そんな主人公ヘイゼルを演じるのがシャイリーン・ウッドリー。ポスト・ジェニファー・ローレンスなんて言われているらしいですが、この二人の年齢差そんなにないので、何とも言えません。ですが、シャイリーンの今作での演技は見入るものがあります。大人ほどキツくないシニカルさが程よく、病気だからっていうことを言い訳にしないので、重たい話のはずなのにすっと入ってくるんですよね。もちろん、乙女な部分(弱さ)もあって、死と隣合わせの中で生きている中での不安みたいなものを感じさせてくれました。彼からの連絡を待っていてiPhoneを何度も確認する感じなんかも現代っぽくていいですよね。やっちゃいます、うんうん。

そして、そのヘイゼルと恋に落ちるオーガスタスを演じていたのがアンセル・エルゴート。彼はクロエ・グレース・モレッツ版の『キャリー』に出ていたのですが、その時から推してます。今作でだいぶ成長している姿が観れるので合わせて見てみるのも面白いかもしれません。「君のためなら何でもするよ」というガスの姿勢は女の子でなくてもキュンとするというか好感を持つ部分なんじゃないかなーと思います。

お互いに病気を抱えながら生きているという境遇の中で分かり合えることもあるし、それでもやっぱりすれ違ってしまう部分もあるし、それはとても普遍的な恋愛で誰でも共感しやすいのかな、と思います。

個人的に思っていた話の展開ではなかったので、いい意味で裏切られたんですよね。いやーよかった。

最高すぎる音楽のセンス

今作では様々なアーティストの楽曲が効果的に使われているのですが、その選曲がセンス抜群というか自分好み過ぎて「ここで使うのか!」という終始楽しませてもらいました。

もちろん、歌モノだけではなくアコースティックギターが印象的に響くスコアも本当に心地よく鳴っていて、クライマックスの展開にはとことん泣かされましたね。

(C)2014 TWENTIETH CENTURY FOX

中でもエド・シーランが本作のために書き下ろしたエンドソングAll Of The Starsは遠く離れた二人の想いを歌っている曲です。映画のラストに合わせて聞くともう切ない!エド・シーランのエンドロールってなんかずるいっす(ホビット2しかり)

音楽から少しずれますが、今作の監督ジョシュ・ブーンとアイザック役で出演しているナット・ウルフが以前撮った『Stuck in Love』という作品が非常に気になりますね。日本未公開のようなので、どうにかこうにか手に入れて観ようかな……。

言っていいのかな、それ

この映画で一番評価したいのは「病気だから同情されたいんだろ」ということを言ってしまったこと。

映画とかってだいたいその主人公たちに同調する人たちで構成されていると思うんですよ。でも、今作はそうじゃない人が思いがけないところから現れて面白いです。

テレビ番組などを見ていても、「同情」を売りにしているようで(それはテレビ番組の作り方に問題があったりもするのでしょうが)どこかで病気だから同情されたいんだろ、と思ってしまっている自分がいたので一気に現実感を帯びました。他人事じゃなくなってしまって「生きること」「死ぬこと」について思いっきり考えてしまいました。

可哀想だとか思うことは自由だと思うんですけど、実際はそんなこと求められていない。そして、そんなことよりももっと考えるべきことがあるんじゃないかと思わされました。

(C)2014 TWENTIETH CENTURY FOX

2014年に公開された『チョコレート・ドーナツ』では同性愛者、ダウン症、ドラッグ中毒者など社会的に立場の弱い人を描いている作品に胸を打たれましたが、そういった条件や状況でどうしても自分とは異なっているということから生まれてしまう気持ち(ちょっと言葉に表しにくい)というのがあって、それってどうなんだろうと色々と考えてしまいました。

そんな言っていいのか悪いのかわからないセリフも飛び交う今作は、病人ということを武器にしていないなと感じたので、とても気持ち良く観れたのかな、と思います。自分にとって色々な意味で大切な作品です。

この映画は病気を抱えた二人のラブストーリーであり、残されるものの物語でもあってそんな関係の中で生きる人が育んでいくモノを心地よく感じ取れる作品になっていると思います。観てよかった、待ってよかった。

最初と最後に出てくるハッシュタグ付けてつぶやいてね、だけどちらかにして欲しかったなと思います。二回はしつこい。

PG12ですが、全くグロくもエロくもないので恋人同士、友達同士、家族で観るのもありです。もちろん、一人で号泣しに行ってもいいんじゃないでしょうか。

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