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『グランド・ブダペスト・ホテル』 ★★★★

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グランド・ブダペスト・ホテル

The Grand Budapest Hotel/監督:ウェス・アンダーソン/2014年/アメリカ/100分

 

劇場公開日:2014年06月06日劇場公開 公式サイト

鑑賞日:2014年06月11日 TOHOシネマズ船橋 スクリーン3 にて

 

映画川柳

 

甘そうな 見かけと違う ほろ苦さ

 

予告編

 

 

ざっくり、あらすじ

 

最高のコンシェルジュ、騒動に。

 

長年のお得意様である婦人が亡くなる。遺産はコンシェルジュグスタヴに。

そんな彼に殺人容疑がかけられ、大騒ぎな作品

 

感想、思ったこと

グランド・ブダペスト・ホテルというホテルで、最高のおもてなしをするコンシェルジュ、グスタヴ。そして、その弟子、ゼロを中心に巻き起こるドタバタ劇。

いや、ウェス・アンダーソン監督の世界観は凄いですね。
絵本みたい!とよく言われますが、本当にその通りで可愛らしいんだけど、ちょっと影がある。甘いお菓子のようで、少し苦いみたいな。
過去作は『ダージリン急行』、『ファンタステッィク Mr.FOX』、『ムーンライズ・キングダム』と観ております。正直なところ、自分はあまり乗れないのです。でも、その独特な世界にいる間は本当に映画を楽しめるので、観ちゃうんですよね。不思議なものだ(笑)

ということで、今作もハマれる人とそうでない人がいると思います。

物語的には遺産をめぐるサスペンス的コメディで楽しかったです。
テンポもよく、いちいちこだわっている映像に飽きることはなかったです。
時代によって変わる画面サイズも面白く、今がどの時代の話をしているのかすっと入ってきます。

わかる人はわかる、この豪華キャストのドタバタ劇。
あ、この人!ってなりながら観ちゃいますね。

そして、本作ラストに出てくる、シュテファン・ツヴァイクの文字
誰やねん!なんやねん!ってなるかと思います。

調べてみると色々出てくるのですが、
自分は鑑賞前に、映画評論家の町山さんが語っている
この作品の元になっている話を聞いていました。
それを頭の片隅に入れて鑑賞しました。

映画評論家町山智浩アメリカ日記 『グランド・ブダペスト・ホテル』とツヴァイク

このツヴァイクの話を聞くと、可愛らしい映像の裏にある闇に、悲しさというか切なさのようなものを感じました。
ラストシーンは監督そのものなのでしょう。可愛い。

そういった部分も含めて、今作を観るとより楽しめると思いますが、やはり癖の強い映像ですので乗れない人はごめんなさいって感じがします。

アレクサンドル・デスプラの音楽。
いいですよ、今作も。はい。

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