『マルセイユ・コネクション』背負っているものは同じ。 ★★★☆

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 マルセイユ・コネクション

La French/監督:セドリック・ヒメネス/2014年/フランス・ベルギー/135分

 

劇場公開日:未定

鑑賞日:2014年10月29日 【第27回東京国際映画祭】TOHOシネマズ日本橋 スクリーン6 にて

 

映画川柳

 

守るべき 家族のために 走ってく

 

予告編

 

 

ざっくり、あらすじ

 

麻薬組織VS警察判事

 

実話をベースにフランスを舞台に繰り広げられる攻防を

丁寧にかつテンポよく描いた見応えのある作品。

 

 

感想、思ったこと

■王道でまっすぐな映画

でっかい麻薬組織とそれを一挙に取り締まろうとする警察判事の戦いが描かれている訳ですが、面白かったです。2時間ちょっとあるんですが、それを感じさせないテンポのよさでした。その上、麻薬組織も警察もその後ろには家族がいて、その家族との関係を見せるので背負っているものが同じものの食うか食われるかな話になっているので、奥行きもあってよかったです。少し『アルゴ』を思い出しました。

展開はもう王道的な流れになっているので安心して観れました。ドキドキさせられながらの135分は疲労感ももちろんありますが、いい意味での疲労でしたね。個人的にはこの作品が観客賞を取るんじゃないかなと思っていたのですが違いましたね。それくらい色々な人に受け入れてもらえるような作品なんじゃないかなと思っています。

それを支えているのは、役者さんたちの濃い顔演技。なんですけれども、初めの方は何だか全員同じ顔に見えてしまって、人物関係を把握するのに少し戸惑ってしまいました。もし、劇場公開する際にはチラシの裏とかに相関図を書いといてもらえるとよりわかりやすくなるのかな、なんて思っております。

 

王道的な流れとテンポを作っているのは、音楽なんだなということを思い知らされた作品でもあります。映画祭中に観た映画の中でも、音楽の使い方は一番いいんじゃないかなと思うほどです。映画祭の作品のほとんどがあまり音楽を使っていないということもあって、より印象的なのかもしれないです。

 

この作品の劇場公開が決まるといいなー。

 

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