[映画の感想]死の女神、強すぎ。ビジュアルかっこよすぎ。そんなこんなで『アベンジャーズ』シリーズの雷様・ソー最新作。笑いあり、笑いあり、笑いあり。時折、真面目に最強アベンジャー。クリス・ヘムズワースって短髪の方がいいよね。きっと。
マイティ・ソー バトルロイヤル
Thor:Ragnarok/監督:タイカ・ワイティティ/2017年/アメリカ/131分
劇場公開日:2017年11月03日劇場公開
映画川柳
ふざけても ソーとハルクの 魅力だけ
ざっくり、あらすじ
死の女神が現れました。
ソー(クリス・ヘムズワース)の故郷、アスガルドが滅亡の危機に瀕するということで、死の女神・ヘラ(ケイト・ブランシェット)と全面対決することになるのだけど、どうも強すぎて歯が立たない。そんなこんなでたどり着いた惑星で、アベンジャーズの仲間ハルクと再開し、わちゃわちゃとすることになるお話。
感想、思ったこと
アイアンマン、キャプテン・アメリカに遅れること、ようやっと3本目が公開されたソー。雷様、なんかやっと面白いソーが観れた。1作目、2作目が悪いわけじゃないし、『アベンジャーズ』シリーズの中では重要なキャラクターだし、個人的にはとても好きなんだけど、今まで何か真面目というか地味というか、映画自体にあんまりイイ印象を思ってなかった。けど、今回のは好き。
■ソーとロキの関係性
ソーの映画で大事なのって、やっぱりロキの存在。義理の弟であり、最も厄介な敵。ただ、この2人の関係性がホントに愛らしい。嘘つきでやることなすこと、だいたい全部クソで、ニューヨークぶっ壊したりするんだけど、何でだろう、憎めない。デレの部分を時折見せてくるこのツンデレを超えたロキ。騙されたり、攻撃されたり散々な目に遭わされているにも関わらず、弟を信じるソー。何なん、この兄弟。
っていう気持ちが溢れ出すような描写が、今回の、バトルロイヤル、ありすぎ。
もちろん、それだけじゃなく、ロキの絶妙な心理描写なんかもあってすげーなって。人間味のあるヒーローやヴィランをコミカルに描きながら、真面目に『アベンジャーズ』としての話を進めるとは何事。
ファンの期待に最大限応えてくれた、タイカ・ワイティティ監督に感謝。
■とにかく見やすくなっている
シリーズものだし、続編なんだけど、そんな感じがしない。まあまあ真面目にやってきた過去作に比べたら、笑いしかないからかも。アベンジャーズの中でもマッチョ担当なソーとハルクなので、あんまり頭を使わない感じもいいのかも。ちょっとマヌケな雷様・ソーの魅力ってこういうところなのかも。
もちろん、クリス・ヘムズワースの彫刻のような肉体美も惜しげもなく披露してくれてるし、短髪も似合ってるし、その髪型になるシーンが最高だし、やばい。語彙力がない。
MCUの『アベンジャーズ』シリーズにある笑いってファンが楽しめるものばかりだったところはあるけど、ガーディアンズあたりからそうじゃない空気感が出てきていい感じ。インディーズ映画を撮ってた監督にお金いっぱい使わせて成功させているマーベルの最近の傾向はいいなーって思う。
観て楽しめる笑いが多く、色味もカラフルでかなり見やすい映画だった。ノーランが作ってしまったシリアスに、ダークにっていうアメコミ映画の流れも少しずつ変わってきてる印象。どちらも好きなのだけどね。
次は『ブラック・パンサー』だ。これがめっちゃ楽しみ。予告かっこよいし、マイケル・B・ジョーダン出るし、クリードの監督だし、良いところしか今のところない。そのあと、立て続けにインフィニティ・ウォーがあるので、来年もマーベルから目が離せない。
おわり。
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