TOKYO TRIBE
監督:園子温/2014年/日本/116分
劇場公開日:2014年08月30日劇場公開(R15+) 公式サイト
鑑賞日:2014年09月01日 TOHOシネマズ船橋 スクリーン8 にて
映画川柳
気付いたら 練マザファッカー 口にする
予告編
ざっくり、あらすじ
バトル・ラップ・ミュージカルここにあり!
TOKYO各地でラッパーたちがそれぞれのTRIBEを組んでいる。
その抗争を全編ラップミュージカルで描いた作品。
感想、思ったこと
■ラップミュージカルって何だよって思ってました。
いや、面白かったです! ”変態”の鈴木亮平が主演のラップミュージカルということで どんなものなのか想像ができなかったのですが そんな不安もぶっ飛ばす映画でした。 作品の中でちょこちょこっとラップを 使っているのかなと思っていたのですが、 全編に渡り、鳴りっぱなしでした。恐るべし。
実際にラッパーとして活躍している方々が 出演し、歌ってくれているっていうのが熱いですね。 役者の方々も負けじとラップしてます。染谷くん、ずっと歌ってます。ちょっとアレだけど。
そういう音楽が苦手な人はいきなり退場したくなるような それくらいずっとラップしてます。ご注意を。 似たようなものが延々と続くので飽きてくる、かも。
あ!ちょこっと、テラスハウスに出演しているてっちゃんこと 菅原哲也も出てました。びっくりしました。
■冴え渡る女子達のアクション!
ラップももちろん楽しめるのですが、 女の子達のアクションがかっこよかったです。
スンミ役の清野菜名はどことなく吉瀬美智子的なセクシーさで 目を奪われました。あんなに身体を張って、この先大丈夫かしら。 それから、ヨン役の坂口茉琴。男の子だと思ってたら女の子だってから驚き。 かっこよすぎるでしょ!なんなの! しょこたんも頑張ってました。
もちろん、男性陣。鈴木亮平の筋肉アクションも堪能できます。 『HK/変態仮面』の系譜を受け継ぐティーバック姿も披露してます。 もう完全に変態役が似合いますね。ええ。朝ドラに出てる場合じゃない。
荒廃したTOKYOの薄汚いアジアンテイストな町並みは どことなく『ブレードランナー』のような感じ。
そんな中でのアクションは楽しかった!ホント楽しい。
■もちろん、園子温監督なのでアレです。
原作の漫画が存在するのですが、そちらは未読です。 漫画ではできない表現がこのラップミュージカルだと思ってます。 ある意味世界観ぶち壊してるのかも知れないですね。
監督は『地獄でなぜ悪い』や『ヒミズ』の園子温監督です。 劇中で監督作『冷たい熱帯魚』って歌詞が出てくるなど遊び心もありますが、 血まみれです。はい。血まみれです。 こんなに血を噴き出させていいのかってくらい出てきます。 さすが、園子温監督です。参りました。
役者さんのファンは殺し合いだったり、おっぱい揉んだり、 ちんぽの連呼などの汚い描写に目をつむりたくなるかと思いますが、それもこれも全部、園子温監督の仕業です。そういう人なんです。
今作は真面目にグロ描写をしていなかったかなって印象なので そんなに痛くもないですし、意外と観れちゃうんじゃないかなと思います。
園子温監督作品の中でも観やすいかなーって。 自然と身体が揺らしてしまいました。 練マザファッカー!