どうも、映画おバカ・manabu( @mnbspark )です。今回は、待ちに待ったミュージカル『ウィキッド 永遠の約束』をレビュー。
ジョン・M・チュウ監督が手掛ける、大ヒットブロードウェイミュージカルの映画化後編。エルファバ役のシンシア・エリヴォと、グリンダ役のアリアナ・グランデという最強コンビが再びスクリーンで拝めるなんて……。前作『ふたりの魔女』では、シズ大学でのキラキラした出会いや絆が描かれましたが、今作でどんな結末に……ファンタジーの皮を被った超絶ヘビーな人間(魔女?)ドラマ、語ります。

ウィキッド 永遠の約束
● アリアナ&シンシアの変わらず最高な歌唱
● オズの魔法使いへ繋がる、哀しき物語
● ハッピーキラキラから一転の重めの世界
原題:Wicked: For Good
劇場公開日:2026年3月6日
アメリカ/2026年/137分
監督:ジョン・M・チュウ
音楽:ジョン・パウエル/スティーブン・シュワルツ
出演:アリアナ・グランデ/シンシア・エリヴォ/ジョナサン・ベイリー ほか
あらすじ・解説
大ヒットミュージカルを実写化した2部作の完結編。前作ラストで道を違えた二人。民衆の敵「悪い魔女」のレッテルを貼られながらも信念を貫くエルファバと、希望の象徴「善い魔女」として名声を得るも友との決別に苦悩するグリンダ。分断された二人の溝が深まる中、突如現れた“カンザスから来た少女”によって運命は再び交錯する。第97回アカデミー賞で2部門を受賞した前作の熱量そのままに、アリアナ・グランデとシンシア・エリヴォが迎える衝撃の結末とは。
前作の復習はマスト、137分はあっという間
まず言いたいのは、「前作の復習はマスト」ってことです!前作のラストから直結する物語なので、内容を忘れていると置いてけぼりをくらいます。主要な人間関係を頭に入れておいたほうが「あれ、この人誰だっけ?」が起きないので。
さらに言うと、今回は『オズの魔法使い』との関係性がかなり色濃く出てきます。有名ではあるんですが、ドロシー御一行の設定を知っていると、「あ、これがあそこに繋がるのか…」となるはず。オズの知識があったほうが、何倍も深く楽しめます。もちろん、知らなくても全然いいけどね。前編『ふたりの魔女』はマストで。
相変わらず最高な歌唱とスコアの丁寧さ
そして、なんと言ってもアリアナ・グランデとシンシア・エリヴォの歌唱力!もうね、相変わらず最高すぎました。歌いながら撮影している(演技している)から、声の揺れが繊細で情感がレコーディングと違って、ダイレクトに響いてくる。圧倒的なパフォーマンスは映画館の音響で体験しておきたいですね。
演出面で「にくいな。丁寧だな」と唸ったのが、楽曲の使い方です。前編のハピネス全開だった明るい楽曲のフレーズが、今回の楽曲やスコアの中でリプライズ(反復)として随所に使われているんですよ。ミュージカルだと王道な手法なのですが、あの楽しかった前編の影をチラつかせて、今の絶望感や切なさを煽ってくるし、根っこは変わっていない感じというか。歌詞を変えて、響き方が変わったり、とにかく、ストーリーや歌唱に注目しがちですが、スコア(サントラ)も王道的に作品の質を上げているのは間違いないです。
重苦しく暗め、だからこそのクライマックス
正直に言うと、物語自体は重苦しいです。前作のポップで魔法に溢れた雰囲気はほぼなく、『ウィキッド』で描きたいことがぎゅっと濃縮された対比だなと思います。
物語が進むにつれて、「そもそも善って何? 悪って何なの?」と考えることになると思います。世間から『西の悪い魔女』という理不尽なレッテルを貼られていくエルファバですが、じゃあなんで彼女はこの道を選んだのか。いや、選ばざるを得なかったのか。彼女なりの信念や、優しさが裏目に出てしまう展開が続くので切なく苦しくなってしまいました。
とはいえ、グッと溜めにためたあとのクライマックスは感動的で、うるうると。結末はぜひご自身で確かめてみてください。
次ページでは、ネタバレをしながら、『ウィキッド』が描いている現代の闇を考察しています。気になる方は映画鑑賞後に読んでみてほしいです。
関連作品はサブスクでチェック!
過去の名作や監督・出演者の関連作品もチェックすると、映画の面白さは倍増。
Amazon Prime Videoは、圧倒的なコスパと作品数の多さが魅力。見放題になくても「レンタル」で見つかることもあるので、迷ったときはアマプラで探しています。映画やドラマを観るだけじゃなく、アマゾンの色々なサービスも含めて損はないかな。
Disney+(ディズニープラス)はディズニーアニメ作品はもちろん、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズが全部観れます。オリジナルドラマ作品も熱く、韓国ドラマ好きにもおすすめ。ぶっちゃけ、観たいときだけ1ヶ月契約して、解約するのもアリ。
※次ページではネタバレ全開で書いています。ここから先は、鑑賞後の方、ネタバレOKの方のみお進みください。

