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[映画の解説]『TENET テネット』ネタバレあり。きっと、多分、テネットはこういうこと

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こんにちは、映画おバカ・manabu( @mnbspark )です。ネタバレ全開で『TENET テネット』を複数回観て思う、解説的なものを書いてみました。合っているかどうかは置いといて、整理しております。テネットポーズについては最後に……。

目次

TENET テネットの解説・整理

メモを取りながら映画を観ているわけでもないので、記憶力との戦いですが、できる限り順を追っているつもりです。よろしくお願いします。

これより先はネタバレありです。ご注意ください。

世界観の説明が下手すぎる

まずは、キエフのオペラハウスでのテロシーン。映画冒頭がIMAXで上映されていたオペラテロのシーンなんだけど、ちょっと編集が違った気がします。本編版は緊迫感が違いますね。こちらの気持ちの問題ではありますが。

列車の通る音の不快さたるや、IMAXの轟音で聴く贅沢としましょう。とにかく、ここのシーンは見た目の痛さではないんですが、キツいなって感じます。

色々あって世界観の説明です。ここが問題ありだと感じました。1度目で何言ってるかわからない、2度目でさらに何言ってるかわかんない。もう、すべては直感! でというセリフに集約されているのかもしれない。けど、このシーンは小ネタというか伏線というか「エントロピー」に関する図(なんちゃらの悪魔)がホワイトボードにあるなど作り込まれてます。

(C)2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved

こういう説明的なシーンってノーラン映画多い印象なんだけど、今回はだいぶカットしてテンポ重視にした感じはありました。それでも150分あって、テンポいいかどうかわからないという恐ろしさ。元々3時間を普通に超える大作だったらしいから、仕方ないのかもしれません。

個人的に押さえておいた方がいいなって思ったのは、TENETの世界は多元宇宙論、いわゆるパラレルワールドものではないということ。そして、タイムトラベルでもない。だから、よく言われてる祖父殺しのパラドックスも適用されない。同じ世界に過去も未来も現在も複数人の自分が存在してもいいんです。起きたことは起きる。

映像的な面白さ満載のカーチェイス

混乱を極める中盤クライマックスのカーチェイス。本作の見どころのひとつとも言える逆行カーチェイス。前後の流れからすんなりと受け入れるのが難しいです。正直、2回目見てようやく整理できました。場面のつなぎ方が必ずしも同時進行ではないので、シーンごとに切り離して順行か逆行か考えるといいですね。

ご丁寧に順行は赤、逆行は青という色分けすらしてくれているので、迷子になりかけたらそれを思い出すとよさそうです。

(C)2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved

面白いなと思ったのは、セイターはマスクしてんのにキャットがしてないところ。キャットの衣装は全身赤。つまり、キャットは順行しているっていうことになります。だから、あのシーンのキャットはマスクもしてないし、撃たれてもいないのです。逆行をしたセイターが連れ回しているだけというわけ。そして、キャットはそのあと撃たれるという。かわいそう。

そのあとはひたすら逆行していくわけですが、逆行中は呼吸ができないからマスクしなきゃいけないんですよ。この辺は直感系ルールな気がしますが、目印にもなるのでまあいいでしょう。

クライマックスはニールに注目

フリーポートでの謎の男は自分だったということがわかり、物語は最終決戦の地へ向かいます。ここからがニールの切ない展開にグッと来ちゃうんですけど、意味がわからないと感動すらできないという悪魔のようなノーラン監督。なんとなくは伝わるんだけど、もしかしてニール、お前……っていうのに気付いた瞬間ですよ。泣ける。

まず、大前提としてニールは未来の名もなき男に雇われ現代に来ています。逆行して。逆行はタイムトラベルではないので、同じ時間を過ごさなければいけません、呼吸ができる無菌室みたいなビニールに囲まれてです。

名もなき男がTENETを創設し、ニールを現代に送るのが10年後のことだとして、ニールは10年間逆行を続けてきたことになります。10年もの間、孤独と戦い、ただひたすら世界を逆行です。つらい。つらすぎる。

時はきて、オペラハウスでピンチになる名もなき男を救い、共にアルゴリズム奪還のために動き回る。ニールの運命が映画で観た通りだとしたら、どうでしょう。

(C)2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved

クライマックスで名もなき男と別れたあとのニールは再び逆行します。あの鉄格子に鍵を掛けにいくのです。頭を打たれ地下に埋もれることになるとも知らずにです。僕らの友情の終わりだね、なんて口にしているのは悟ってる発言でもあるのでなんとも切ないわけです。

このシーンもややこしくて、鉄格子の中から倒れている男が起き上がり鍵を開けて去っていくように見えるんですけど、逆行してることを考えると開いてたものを閉めないと、順行してる人には開けたように見えないはずなのです。難しい。

なんにせよ、自らの運命を知りながらも行動するニールに泣かされます。何度観ても、ニールの正体についてはわからないですね。ラスト、マックスのリュックに5円玉みたいなのが見えると噂されてますが、まったくもって見えない。ちくしょー。

ふと思った、TENET テネットのこと

劇中でTENETは主義みたいな感じで翻訳されているけど、その時に両手を組み合わせているのをみて、「あれ、このポーズってもしかして、日本語で遊んでいる!?」と。これはきっとどうでもよすぎる話なんだけど、手でネットを作って、テネットっていう日本語の言葉遊びなのではないか、と思ったのですが、絶対的に違いますね。クリストファー・ノーラン監督は日本が好きだったとは思うけど、こんなくだらないことは入れてこないよな。ははは。

ごめんなさい、ふざけました。

おわり

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