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[映画の感想]『TENET テネット』ネタバレなし。難解、驚愕の映像体験、ノーラン節全開。

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『ダークナイト』シリーズ、『インセプション』、『インターステラー』といった驚きの映像で楽しませてくれるクリストファー・ノーラン監督の最新作、観てきました。今回も「時間の逆行」という仕掛けを使って面白い映画を見せてくれました。ネタバレなしで初見の感想書いていきます。

(C)2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved
目次

TENET テネット

基本情報

原題:TENET

劇場公開日:2020年9月18日

アメリカ/2020年/150分

監督:クリストファー・ノーラン

音楽:ルドヴィグ・ゴランソン

出演:ジョン・デビッド・ワシントン/ロバート・パティンソン/エリザベス・デビッキほか

鑑賞記録:2020年9月18日 グランドシネマサンシャイン スクリーン12

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あらすじ・解説

「ダークナイト」3部作や「インセプション」「インターステラー」など数々の話題作を送り出してきた鬼才クリストファー・ノーラン監督によるオリジナル脚本のアクションサスペンス超大作。「現在から未来に進む“時間のルール”から脱出する」というミッションを課せられた主人公が、第3次世界大戦に伴う人類滅亡の危機に立ち向かう姿を描く。主演は名優デンゼル・ワシントンの息子で、スパイク・リー監督がアカデミー脚色賞を受賞した「ブラック・クランズマン」で映画初主演を務めたジョン・デビッド・ワシントン。共演はロバート・パティンソン、エリザベス・デビッキ、アーロン・テイラー=ジョンソンのほか、「ダンケルク」に続いてノーラン作品に参加となったケネス・ブラナー、そしてノーラン作品に欠かせないマイケル・ケインら。撮影のホイテ・バン・ホイテマ、美術のネイサン・クローリーなど、スタッフも過去にノーラン作品に参加してきた実力派が集い、音楽は「ブラックパンサー」でアカデミー賞を受賞したルドウィグ・ゴランソンがノーラン作品に初参加。

映画.com より

クリストファー・ノーランという男

どうも、映画おバカ・manabu( @mnbspark )です。観てきましたよ、ノーラン監督最新作の『TENET テネット』。しかも、18日0時からはじまる最速上映です。もちろん、前後はお仕事でしたがお構いなしです。観に行って正解と思う部分と深夜に観るもんじゃねーなっていう後悔に入り混じりながら深夜3時頃、劇場をあとにしました。

本作を撮ったクリストファー・ノーラン監督といえばDCコミックのヒーロー、バットマンを描いた『ダークナイト』シリーズやパリの町並みがひっくり返るでおなじみの『インセプション』。地球以外に住める星を探しにいく父と地球に残り研究をする娘の壮大な家族愛を描いた『インターステラー』なんて映画をつくったすげー人なんです。

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そんな監督のすごさのひとつが、デジタル全盛期のこの時代にフィルムでの撮影にこだわったり、CGを使わずできる限り実写で本物を撮影したがるわけです。そんなこだわりは本作でも随所にあります。

実写にこだわるあまり、ジャンボジェット機を買い、空港を借り、爆発させるという狂った撮影をしています。これはCGでは出せない重量感であったり、生々しさというのがスクリーンいっぱいに伝わってくるので、なるべくでかいスクリーンで音響のいいところで観てほしいです。今からメイキング映像が出てくるのが楽しみになっちゃいます。

そうした映像体験が何よりもノーラン監督作品の面白さであり、『TENET テネット』の魅力のひとつでもあるんです。

映像と音楽が好きすぎるのです

ちょっとオタクっぽい話になっちゃうんですけど、撮影スタッフがノーラン組っぽくないんですよね。役者陣も全然かぶっていないです。マイケル・ケインはいます、大丈夫。あと、エリザベス・デビッキ世界観ハマりすぎ。

撮影は『インターステラー』、『ダンケルク』のホイテ・ヴァン・ホイテマで、相変わらずクオリティ高すぎな冷たさのある質感がたまらんです。温かみのあるふわっとしたのも撮れるからすごいよなー。けど、編集の人がいつもの人じゃないですね。

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あと、違うのが音楽は。ハンス・ジマーではなくルドウィグ・ゴランソンという新鋭の音楽家なんですよね。ノイジーなサウンドの中にもモチーフになっているメロディがちゃんとあって、急かすようなビートがたまらなく映画を盛り上げてくれてます。おそらく、不協和音的な気持ち悪い部分は音楽さえも逆行させているのでは……。『ブラック・パンサー』の音楽担当してた人って知って、まじで納得です。

こういったスタッフ陣の個性というのもちゃんと色濃く出てくるわけですが、好きすぎます。ホイテ・ヴァン・ホイテマの撮る映像のよさを本当にみんな知ってくれ。

時間の逆行は仕掛けでしかない

『TENET テネット』最大の面白さのポイントはやっぱり「時間の逆行」という仕掛けにあります。これまでの作品でも時間を軸に色々と見せてくれたノーラン監督ですが、今回もまたやってくれてます。

『インターステラー』同様、科学的な論拠がゆるっとあるんですけど、細かいことになるので気にしないで観て大丈夫です。もはやほぼ関係ないです。でも、実際に起こるかもしれないし、ありえないかもしれない、そんな狭間の世界観というのだけ頭の片隅に置いておいたらいいかもです。

(C)2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved

もちろん、説明は必要最低限。なんなら省略気味でテンポよく場面が切り替わっていくので、理解させようなんて元々考えられてないのでは、と思っちゃいます。考えるな、感じろって感じです。

なので、「時間の逆行」が難しそうっていう理由でためらっているなら、全然気にせずに観にいってくださいって感じです。あくまでも映画を面白くするための仕掛けなので、映像と音楽の洪水に飲まれちゃえばおっけーです!

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ただ、面白さに乗っかればいい

というわけで、難しく考えずに「時間の逆行」を表現した映像を体験すればいいだけの映画です。それでもやっぱり、2回、3回と観たくさせるような複雑さがあるので、もっと考えたいという場合はぜひ、複数回チャレンジするといいのかなと思います。

「007」が好きで撮りたくて仕方なかった、ノーラン監督がスパイ映画への愛を「時間の逆行」という仕掛けを使って形にしたのが『TENET テネット』です。新体験のアクション満載で、IMAXフィルムで撮影された映像美の数々、そして不快なほど煽ってくる音楽……映画館で映画を観るってやっぱいいなって改めて思わせてくれる、そんな作品です。

おわり

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